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2019年9月18日 (水)

観てきた展示会、参加したグループ展

松方コレクションとかクリムトとか、書き込み済みの展覧会以外、また自身の参加したグループ展、羅列します。

8月は東京・両国での「23人展」、大学生時代に各校大学美術部所属の方々に声掛けして作られた会です。月1回の例会と年1回の展覧会、もう40数年続いています。創立会員なのですがここ暫く(30数年)はほとんど出品なく、飲み会とたま~の例会参加だけでしたが、一昨年から出品復活しました。パステル3点油彩1点を出しています。(後半4点) 会員も皆歳を取りました。あと何年続くでしょう?直近の問題は来年、オリンピックにぶつかります。時期をずらすか休止するか、集まった皆で決めなくてはなりません。

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会期中は上京の機会が多くなります。画廊番の合間に幾つか展示会にも出かけました。22日は銀座の画廊、美術文化協会会員でのグループ展です。地元でパステル画を指導頂いている先生が出品しています。

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24日は根津の画廊での版画展。参加している武田律子さんの作品を1点所持しています。帰途根津神社にも詣で御朱印を頂きました。

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9月1日の所沢でのナイター観戦、自宅まで帰る終電は厳しくなりますので今回は東京宿泊、JALクーポンがありましたので日航立川に宿泊しました。そして翌日、森美術館に立ち寄って帰ってきました。六本木森美術館では「塩田千春展 魂がふるえる」を開催中です。評判も良かったですし月曜で上野の松方コレクション展は休館日、選択肢も少なかったのも訪れた理由でした。しかし大正解でした。今年1番の展示会かも? 本当 に魂が震えました。糸を張り巡らした展示、その展示経過を想像すると気が遠くなりそうです。しかも展示が終了したら排除しなければならない。そのままは残せないですよね。

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過去の油彩もドローイングも私にはとっても好み。絵画って最終的には”好み”比重が大きくなってしまします。きっと何か、脳内何処かに重なる部分があるのでしょう。

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黒糸展示、ピアノも椅子も燃やされています。燃やすところからが”作品”のよう。ピアノを燃やす映像もありました。糸の濃い部分に潜り込むと異世界へ誘導されそう。

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最後は地元足利市での絵画愛好会「新画会」定例の展示会です。パステル画を指導頂いている先生が会長を務める会ですが、こちらは油彩・水彩・デッサン、出品作は色々です。今年入会ですので私自身としては今回が初出展になります。油彩・パステル8点を出展しました。市民会館別館での2日間だけでの展示になります。足利市民会館は廃館取り壊しが決まっています。来年は大丈夫ですが、それ以降の展示会場が心配です。

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私の出品作、両国での展示と重なる作品もあります。真中写真の大きいのは「蒼騎展」に出展した油彩です。その左2枚は両国でも出しましたが、新画会例会でのパステル画作品、モデルをお願いしたお嬢さんも来場しますので出品しました。右の写真では他の方の作品と混じっています。右パネル左端が油彩4号の「RINGO」、右端がパステル10号の「岩舟山」です。それで7点、もう1点は写真撮り忘れました。

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この先、10月初めに渋谷で大学のOBOG展があります。そちらは1点だけの出品です。そして11月には今年、だけではないここ数年でのメインになるはずの四人展です。今月中には案内ハガキが出来上がってきます。作品制作のピッチを上げねば!

2019年9月17日 (火)

最近読んだ本「人間失格」「コンビニ人間」他

91leuzv6yzl__ac_ul320_ 「人間失格」太宰 治 新潮文庫

中学生時代、ませた性格の悪い1学年下の後輩に「まだ読んでないの?」と馬鹿にされ読んでみた「人間失格」、感動してそう伝えたら「まだそんなこと言ってる」と更に馬鹿にされました。そんな思い出のある本を66歳で読み直してみました。

無垢な16歳中学生と違って、さすがにのめり込む感動はありません。それでも文学史上の大事な作品だと思います。当時は、ショックを受け落ち込む小説ではありましたが、「自分だけではない、こんな想いを持つのは、」とある意味救われた作品でもあります。若い内に読むべき作品のひとつだと、改めて思いました。

小栗旬・沢尻エリカで映画化されるそうですね。知った時にはすでに読み終わっていました。ただ、「人間失格」の映画化では無く、太宰治の半生の映画化らしい。その方が映画になり易いかも知れませんが、本の方を映画化して欲しかった。ただ監督が蜷川実花とか、「ヘルタースケルター」はがっかりした映画でしたので、見に行くかどうかは微妙。 3f2ab7c60e452423

 

 

 

7167lhlruyl__ac_ul320_ 「コンビニ人間」村田紗耶香 文春文庫

2016年の芥川賞受賞作、話題作でも文庫になるまで待つので旬の本を読むことは滅多にありません。文庫化を待ちかねたわけでもなく、本屋で見つけて何気なく買いました。

だいぶ違う気もしますが、ある部分では「現代の人間失格」との意味合いもありそうに感じました。ただ太宰の方は、多くの思春期若者が内に持つ疎外感ですが、「コンビニ~」の方は誰でもが持つ疎外感ではないような・・・。それも「持つ」ではなく「欠けた」部分に焦点を当てています。そして太宰の「湿」に対してあっけらかんとした「乾」な文体、個々抜きだすと共通点よりも差異の方が多くなってしまいますが、初感というのは結構当たっているものです。まだ言葉で説明できないだけかも知れません。共に、他者との違いを認識してそれを"演技”して隠そうとした部分は共通点かも。

 

612lspnotl__ac_ul320_ 「フィッターXの異常な愛情」蛭田亜紗子 小学館文庫

何となく、題名に惹かれて買いました。買ってみると初見の作家ではなく以前「自縄自縛の私」という作品を読んでいました。題名付けが個人的にキャッチーなのですかね?

あるビルの地下にある女性下着専門店の店員、男性フィッターの伊佐治と、たまたま緊急需要で駆け込んだ颯子との出会いとなんやかや。広告代理店出身作家だけあって、エンタメ性とお洒落な都会感覚を持つ小説です。題名から想像する“異常な”までの異常性は出てきません。広告代理店的販売戦略かも知れません。面白いですしハッピーエンドで読後感も悪くない、だけど残るものも少ない。美味しくてお洒落なイタリアンを食べたような感じ?

 

71piutkx78l__ac_ul320_ 「エラリー・クイーンの冒険」エラリー・クイーン 中村夕稀 訳 創元推理文庫

小学生の頃、親に与えられた本ではなく自身で選んだ本で最初に夢中になったのは「鎖の輪61号」という冒険小説でした。図書館にありました。検索しても出てこないので題名が記憶違いか、子供向けに改変されていたのかも知れません。その後(子供向け編集の)ルパンシリーズ、ホームズシリーズを読み漁りました。そんな探偵小説熱は中学進学と共に冷め、復活は20歳前後で読んだバーナビー・ロス「X」「Y」「Z」シリーズ。「Yの悲劇」が最高でした。それも「レーン最後の事件」で一段落していました。

そのなことを思い出し、またエラリー・クイーン名での作品を読んでいないことに気付き、読んでみました。「~の冒険」と題名が付けられた短編集、11作の短編が収められています。簡単に結論から言えば、「思い付いた秀逸アイデア披露」といった短編集、推理小説としての完成度はあまり高くないように感じました。XYZシリーズが秀逸過ぎました。これはやはり短編ではなく、名探偵クイーンの活躍する代表作を読んでみないと判らないのかも。

 

81glzckkcfl__ac_ul320_ 「暗幕のゲルニカ」原田マハ 新潮文庫

ひと休みのつもりだったマハ熱、やはり読んでしまいました。“アートサスペンス”との謳い文句通りの息詰まる展開でした。原田マハ、一体いくつの作家としての顔を持つのか?謎は深まるばかり。器用過ぎて心配にもなります。

ピカソの代表作「ゲルニカ」を巡る物語を、制作された時代と現代とを行きつ戻りつ交互に描く、時代パノラマ展開です。1940~50年代はすでに高名を得ている人気作家ピカソに衝撃を与えた“ゲルニカ無差別爆撃”、その制作過程を写真に収めた愛人でありモデルであったドラ・マール、この時代はドラの視線で描かれています。対して現代、2001~03年はMOAのキュレーター瑤子の視点。時代を隔てた2人の女性が「ゲルニカ」を見つめます。

気紛れと強固な意志と、ふり幅の大きい巨匠を見て来たように描くマハ筆は今回も勇躍します。ナチス時代のパリでの鬼気迫る雰囲気も臨場感があります。ピカソが自身で題名を付けなかった事、その例外が「ゲルニカ」であったこと、初めて知りました。

翻って現代では、2001年9月11日、ニューヨーク、ワールド・トレード・センターから幕開けします。この日に最愛の夫を失った瑤子は、その2年後のイラク侵攻を告げる国連安保理会議場からの米国国務長官の背後に暗幕の描けられていることに気付きます。そこから始まる瑤子の熱意と執念の活躍はまさに“サスペンス”でした。作品の最後に「21世紀パートの登場人物は、全員が架空の人物です。架空の人物には特定のモデルは存在しません」との但し書きが付いています。「フィクションでモデルは存在しない」そう書かないといけないほどに、モデルの存在しそうなフィクションです。(笑) 

終盤山場に国際テロ組織まで登場させたのは少しやり過ぎにも感じましたが、幕引きでぎりぎり許容範囲に収めたかも知れません。フィクションならではの幕引きでした。現実ではこうは行かないでしょうから、フィクションの魅力を生かしたとも言えます。現実離れ際どいところでしたが。

2019年9月16日 (月)

群馬県立館林美術館「みつめる」

群馬県立館林美術館「みつめる」2回目です。日高理恵子さんのアーティストトークがあるので9月14日に出かけて行きました。中々興味深い企画で、他の方のトークも聞きたかったのですが、上手く日程の合うのがこの1日だけでした。

近代絵画の今までの基本としては、山や森・林を描く場合「かたまりとして描」きます。1枚1枚の葉に拘る必要はありません。しかし日高さんの描き方は、全部を完全に、は最初から不可能ですが、できる限り実際の状況(葉や枝の配置)を正確に描き写そうとしています。これはドローイングの時点だけでなく、作品として仕上げる大画面に写す時も同様だそうです。自身の意図的な構成はできるだけ避けようとしているそうです。作者の”意思・作為”を排除することにより無機質な画面になると思いきや、実際にはそうもならないようです。寧ろ作者自身の思惑が現れ出でている部分もあるように感じます。不思議なものです。

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「空との距離」がメインテーマらしい。近代絵画での遠近法での空間表現ではありません。「白を描くために黒い線(枝や葉)を描く」とか。ベースの白(空)のマチエールには相当の拘りがあるようです。この展示会を訪れるのは2回目ですが、最初に観た時に感じた疑問点も解消できました。

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「みつめる」は自然風景を”みつめる”ことから始まってそれぞれの表現に繋げる、7人の作家作品を展示しています。共通点もあり表現方法での違い・個性もあり、興味深い企画でした。7月に訪れた時にFacebookに上げた記事もこちらにも載せておきます。

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昨日のお出かけ。友人に招待券を頂いたので、群馬県立館林美術館へ行ってきました。多々良沼公園の一角にあるとても美しい美術館です。暫くご無沙汰していました。以前に訪れた時には、施工の不具合とかで周囲の水面部分が水涸れ状態でしたが今回はちゃんと満たされていました。やはり水のあるなしで随分と印象が異なります。少し蒸す日でしたので尚更です。

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到着した途端にレストランに直行です。まずは腹ごしらえ、すきっ腹では鑑賞もできません。(笑) とても雰囲気の良いレストラン、こちらも当初から目的のひとつです。家内と2人ですのでサンドイッチとスープカレーを注文、シェアしました。辛めのカレーでしたが味も本格的です。気持ち価格高めではありますが、雰囲気代としては納得できます。レストランから見る中庭の風景も清々しくて気持ち良くなります。広い芝生に敢えて何も置かない植えない贅沢さ。

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家内は大学美術部の後輩ですので、気遣いなく美術館に誘えるのが好都合、興味の薄い人と一緒では落ち着いて鑑賞できませんから。

展示会は「みつめる」と題された、現代美術作家7人による、自然をテーマとした抽象・半抽象作品を集めたものです。テーマとしての統一感、その中での7人それぞれの個性も発揮されていて、プロデューサーのセンスの良さを感じさせる好企画でした。中には無理やり意味付けしたような企画展もたまにはありますから。

会場に置かれていた「ジュニアガイド」なる解説書がよくできています。現代美術に慣れない大人向けでも十分通用すると思います。

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今回は招待券でタダで入場出来ました。その分もう1回訪れて、今度はアーティストトークを聞きたいと思っています。さて誰の回に来ようかな?会期は9月16日まで、まだ余裕があります。お勧めの展示会です。

※展示会は本日で終了しました。

2019年9月13日 (金)

「松方コレクション展」

12日木曜日、上野の国立西洋美術館「松方コレクション展」行ってきました。家内と一緒に。昔から西洋美術館やブリヂストン美術館での常設展で親しんできた松方コレクション、その集大成とのことで「行かずばなるまい」との思いでした。結果としてその想いが強過ぎたようです。

美術館到着は11時少し前でした。人気展覧会では開館直後は寧ろ混んでいる場合もあります。9時半の開館ですので「開館を待って入場した観客が帰る頃」との狙いでしたがこちらも外れました。到着時でチケット購入の列が20分待ち、その後も列は延び私達の入場時には35分になっていました。訪れた時に次の展覧会の前売り券を買って置くことが多いのですが、今回はタイミングを外していました。

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入場規制まではなかったのですが、館内はやはり混み合っています。列に並ぶのは苦手、どんなに美味いと言われても人気グルメ店に並ぶことはありませんし、並ぶのが嫌でディズニーランドにも行ったことがありません。ですので混んだ場所での鑑賞はほとんど頭越しになります。老眼になっている上に通常視力も衰えていますので、題名や収蔵先美術館の確認は面倒です。そんなストレスを抱えたことも要因なのでしょうが、今回の展示にはがっかりしています。確かに、戦後の返還交渉で「重要美術品」として返還を拒まれた作品の内数点は展示されてありましたし、国内外美術館からの出展も少数ありましたが、大部分は西洋美術館収蔵品です。つまりは、普段に500円、65歳過ぎた私は“無料”で、空いた館内でゆっくり鑑賞できる作品群、見知った作品たちです。この混み合った館内に並ぶ人達、その何割位がそのことを知っているのでしょう?盛大な企画展でしか、名品は観られないと思っている方、意外と多いように感じています。確かに遠来の方たちでは、話題の大規模展に合わせての上京、貴重な機会なのでしょう。常設展をゆっくり鑑賞できるのは近郊在住故の特権でもあるのでしょうが・・・。失望はしましたが、西洋美術館所蔵品の凄さを改めて認識する機会でもありました。

ところで返還を拒まれた「重要美術品」、一体何点が展示されていたのでしょう?ゴッホの「アルルの寝室」とスーティンとは判ったのですが、他はキャプションを確かめに割り入ることが面倒でいちいち確認しませんでした。オルセーのゴーギャン「扇のある静物」もそうなのかな?

新館での「モダンウーマン フィンランド美術を彩った女性芸術家たち」も観てきました。企画展半券提示で無料で観られます。日本との外交100年を記念しての展示会だそうです。作曲家シベリウスは有名ですが、日本でも有名な画家というのは居なさそう。「ムーミン」の作者がトーベ・ヤンソンという画家・作家だそうです。

おまけで観たにしては充実した展示でした。19世紀半ばに設立された最初の美術学校が、男女平等を推奨していたとの説明が日本人がイメージするフィンランドに一致していて興味深い。ポスターにも使われているフィンランド女性画家の第一人者らしいシャルフベック作の初期作品「少女の頭部」が気に入りました。後の作品とはかなり作風が変わっています。

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近くに住んでいる家内の友人(自転車でやってきました。上野公園まで数分とか、羨ましい環境です)と待ち合わせている上島珈琲店に。席を占める前に隣接の「黒田記念館」を観ました。黎明期明治の画家・黒田清輝の記念館です。「湖畔」や「舞子」などの代表作は年3回の公開だそうで、訪れた時にはありませんでした。黒田清輝像は高村幸太郎の作だそうです。Img_20190912_142759 Img_20190912_142827

 

上島珈琲店でお茶して解散。帰りに10月からの「ゴッホ展」前売り券を2枚購入しました。すでに開催中の「コートールド美術館展」前売り券は買ってありますので、10月に一緒に周ることになると思います。

2019年9月 2日 (月)

メットライフドーム、首位攻防戦

9月1日、所沢メットライフドーム、ソフトバンクとの首位攻防戦観戦してきました。一時は遥か彼方に離されAグループ入りも心配されたライオンズ、ホークスの尾っぽを捕まえ、昨日一昨日の連勝で1ゲーム差での首位攻防戦です。先発は不安もある十亀ですがなんとか踏ん張ってほしい。

クラウンライター時代からのライオンズファンですが、田舎に戻ってからは所沢まで出かけて行く機会は少なくなりました。このところ前橋や大宮で済ませていましたので所沢は久し振りです。最近になって高校同級生がライオンズファンになっていたことを知り、「なら一緒に」と機会を探っていました。本来はグループ席を狙っていたのですが、ファンクラブ優先抽選で外れ(かなり競争率が高いらしい)普通に内野席での観戦になりました。友人とその奥様、そして私たち夫婦での4人での応援です。友人は西武ドームまで30分の位置に住んでます。私は遠来2時間半をかけ、終電が厳しいので東京宿泊です。

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球場入り口には「ライオンズ チームストア フラッグス」ができていました。楽天パークの設備を羨ましく思っていましたので嬉しい思いです。覗いて(何か買って)行きたかったのですが、満席完売の日曜日ですので入場列を見て諦めました。またの機会に。 Img_20190901_155724  

 

 

 

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十亀は序盤にホームラン2本で3失点、1割台の下位打者に四球を与えるなど予想通りの不安定さを見せながらも、きわどくも試合を作った十亀、かなりはらはらさせられましたがぎりぎり合格点でしょう。それに引き換え武田に牛耳られた打撃陣はだらしない。何度も得点のチャンスはあったのですが、かみ合わずにゼロを並べます。

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8回のチャンスも1点しか得られず、4-1で終戦。7安打4点のホークスに比べ、8安打1点では効率が悪過ぎます。ノーアウトでの中村・栗山・外崎の凡退が悔やまれます。首位ソフトバンク相手に2勝1敗は上出来部類ですが、勝てた試合を逃しました。

試合終了後、秋津のイタリアンで(祝勝会の予定が)残念会で解散しました。私たち夫婦は立川の日航ホテルでのお泊りでした。

2019年7月29日 (月)

野口五郎コンサートin太田

太田市民会館、野口五郎コンサート、昨日行ってきました。。高校生時代の家内がファンだったとか。それで4月の誕生日プレゼントはチケットにしてみました。大学生時代付き合い始めた頃、彼女は「私鉄沿線」のモデルになったという池上線沿線のアパートを借りていたけれど、特に意識してのことではなかったそうな。

太田市民会館は2017年に移転新装された2代目の市民会館です。本年BCS賞という建築賞を受賞したとか。長らく老朽化を言われながら予算の出ない足利市とは好対照、広い駐車場を持つ最新施設です。駅前の図書館といい、税収格差を感じざるを得ません。

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野口五郎、アンコールはアカペラで歌ったり、マイクを置いて地声で歌ったり、さすがの声量・歌唱力でした。そうとう鍛えてますね。しかし誰も立たない、手拍子も声がけもほとんどないという(ライブじゃなくて)コンサート、久々の体験でした。学生時代のディープ・パープル以外ではラルクと林檎と森高さんしかライブ体験の無い家内、「静かだね」が感想でした。でも私達の世代では、GS嵌って追っかけしてたような人以外では、オールスタンディング未体験が大多数かも知れません。

蛇足です。家内は大学生時代の美術部の後輩、知り合って3年半経ってから付き合い始め、途中2年の遠恋期間を経て結婚、来年で40周年になります。昨年、久々に再会した聖心女子大卒の絵画仲間に「学生時代憧れてたんです!」と言われ「えっ俺に?」と思ったら「同棲に」だった。

当時上村一夫の漫画「同棲時代」が人気となり、1973年にドラマ化・映画化されました。ドラマでの主演は梶芽衣子と沢田研二、挿入歌でモップスの「たどりついたらいつも雨ふり」吉田拓郎の「旅の宿」が使われたそうな。憶えてないけど。映画版は主演が由美かおる・仲雅美、大信田礼子の歌った主題歌がヒットしました。”同棲”という言葉自体が流行し社会現象ともなりました。しかし当初の私の時代では、実際に同棲しているカップルはまだ少数で、”お堅い”聖心女子大生の周辺では遠い夢物語だったそうです。渋谷のトレンディ?大学在学中の私の周辺ではまぁ、そんなに珍しい存在ではなかったですけどね。

野口五郎の最大ヒット曲「私鉄沿線」もそう、”同棲”を主題にした作詞です。当時はそんなテーマの曲や小説・ドラマ、多かったですね。そしてほとんどというか「全部」と言っていいくらいが、悲恋、青春の切ない恋、別れ、で終わっています。ウチは当たり前のように結婚しちゃいましたけどね。来年は結婚40周年、夫婦でちょっと長い旅にでも出かけたいと思っています。

2019年7月26日 (金)

「ウィーン・モダン」2度目

ようやく”最近”の記事になりました。24日水曜日、前回上京で「ウィーンモダン展」の購入済み前売り券を持って出るのを忘れたので、再戦&上野の「松方コレクション」と「三国志」を巡ろうと画策したのですが無理でした。早朝出発のはずが、早起きしたのにのんびりし過ぎて乗った電車は9時半(当初予定は7時半)、この時点で完走は断念。おまけにスケジュール最初の恵比寿で道に迷い(恵比寿と恵比寿南を勘違い)1時間以上彷徨ってしまった・・・。ふぅ~~。

恵比寿ではMA2Galleryという画廊での「 WOMAN - 鋼と柳」という展示会、薄久保香という美人画家さんが参加しています。以前前橋でのご主人の個展を観させて頂いたことがあります。奥様も描かれるとは聞いていたのですが、ご本人の作品は初めて観させて頂きました。最初の3枚が薄久保さんの作品です。すっきりした画廊での現代美術7組8人での展示会でした。http://www.ma2gallery.com/

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恵比寿からは日比谷線が出ていますが、もうあまり歩きたくないので山手線で原宿、千代田線に乗り換えて乃木坂へ。国立新美、日比谷線六本木駅からは歩くのです。しかも登り坂。乃木坂駅は美術館直結ですので便利です。

2度目の「ウィーン・モダン」ですが、2度観て良かったと思いました。クリムト作品そのものは都美術館での「クリムト展」の方が充実していましたが、時代背景を感じるにはこちらも貴重です。マリア・テレジアの後を継いだヨーゼフ2世は理性・合理性を重視する啓蒙思想の影響下、農奴制の廃止や総合病院の設立等急進とも言える改革を実施、ウィーンを近代都市へと変貌させます。ビーダーマイヤー時代の銀器は今見てもモダンですね。そういえば10月に西洋美術館で「ハプスブルグ展」が企画されています。興味が高まります。

ハプスブルグ家繁栄の中のウィーン、時代の寵児ハンス・マカルトの絵画やイベンターとしての活躍は興味深いですし、初期のクリムト作品や工芸・ファッションも時代の息吹を象徴します。エゴン・シーレは多少物足りなかった面も感じますが、デッサンは見応えがありました。図録は買わなかったので絵葉書を数枚購入。「エミーリエ・フレーゲの肖像」は絵葉書の方がまだ近い、チケットは派手に細工し過ぎ。

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その後上野へ移動も到着は4時10分過ぎでした。「三国志」入場は4時半までですので間に合いはするのですが急いで観るのはイヤなので今回は断念、日を改めて、松方・三国志で再訪します。9月10日からの「コートールド展」シニア前売り券を2枚購入。家内を誘います。一般前売り1,400円、シニア前売り800円でした。歩数11,500余。田舎は車異動であまり歩きません。

2019年7月20日 (土)

今日も書き損ねた日に遡ります。7月5日、国立新美他。

中々近頃の話題に追いつきません。(笑) 7月5日(金)の東京歩き、家内と一緒でした。まずは渋谷へ。母校で幼稚園から大学までの作品を飾る展示会があると聞き訪ねてみることにしました。会場は短大ギャラリー、卒業以来おそらく初めての短大敷地への侵入です。

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展示はしかし、簡素なものでした。幼稚園から中等部・高等部・大学美術部、大規模な展示を想像していましたので質・量とも期待外れです。次の予定まで時間が足りるか心配していたのですが、中途半端に余裕ができてしまいました。

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地下鉄でひと駅戻り乃木坂、国立新美術館です。今回の目的展示は2つですが、まずは友人達と待ち合わせてランチです。Img_20190705_111954 1階で待ち合わせB1階のレストランへ。いつもは1Fのカフェを利用していますのでB1Fレストランは初めてです。待ち合わせたのは大学美術部での後輩3人、家内の同級生女性達です。私はハッシュドビーフとサンドイッチを頼んで家内とシェア。家内を含むオバサン4人はビールで乾杯、私だけコーラ。

展示会最初は”蒼騎展”、蒼騎会主催の公募展です。30数年振りに再び絵を描き始めて、今回初めて公募展に応募してみました。今は公募展も多くレベルも様々です。私の学生時代のような、美術界を先導するような力はもうありません。それでも老舗公募団体では私の力では無理、中レベル公募展への挑戦に留めました。

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会場で自作と並んだ写真は撮ったのですが、作品単独での写真を撮り忘れました。自室で取った写真に替えます。油彩P40号、裸婦クロッキー会でのスケッチを基に6人の裸婦像を組み合わせました。別々のスケッチからのピックアップですので寸借が狂ってしまって苦労しました。本来は「細かいデッサンのくるいなど気にせず力強い線で」との意図もあったのですが、いざ描きだすと気になります。その分線が頼りなくなってしまいました。広い会場ですので40号も小さく見えます。それでも新美という会場に展示して頂けたのは励みになります。20196-6-p40

家内と後輩たちとで会場入りしましたので自作の前で簡単な解説を。言葉で説明するのは難しいですね。言葉で説明できるなら絵では描きませんので。ですので説明は基本的には技術面、作画手順等になります。

会場を出て1Fカフェで再びおばさんトーク、学生時代の懐かしトークはほとんど出ず近況報告がメインとなりました。

1時間ほどで解散して私と家内は同じ新美術館での「ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末への道」会場入りです。6月4日に都美術館での「クリムト展」を観ていますのでひと月振りのクリムトです。蒼騎展は案内ハガキ提示で無料入場、企画展もハガキ提示で100円引きになりました。とここで、1枚だけ買ってあった前売り券を持って出るのを忘れたことに気付きます。ん~、クリムト・シーレはもう1回来ることになりそうです。

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代表作「エミーリエ・フレーゲの肖像」だけ撮影できました。クリムトもエゴン・シーレも予想したより作品数は少ないです。展覧会HPにあるように寧ろ「クリムト、シーレだけじゃない。ウィーンの至宝が大集結」との方が企画のメインなのでしょう。確かに、当時の文化の中心地ウィーンの街の成り行きやクリムト絵画衣装の再現等、興味深いテーマが取り上げられています。会期は8月5日まで、近日中に2度目に出かけます。

2019年7月18日 (木)

森高さんライブで新潟へ、

  日を遡ります。出来事をすぐさま書き残すのが苦手、ついつい後回しにしてしまいます。ですのでTwitterとかInstagramとかは滅多に書き込みません。Facebookでも、スマホで書くこと自体少ないですから。今回は6月29日~30日での新潟1泊旅行です。

29日土曜日、午前中に愛車S660にて出発。購入して2年半、初めての遠距離ドライブです。念のため事前に簡単な検査をやって貰いました。タイヤ空気圧とか。タイヤ扁平で薄いのでちゃんと空気が入っているのかよく判りません。オープンにしようかとも思ったのですが、天気不安で止めました。あと、途中に長~~いトンネルがありますね。オープンでトンネルは最悪です。 Img_20170318_104332

北関東道から関越道、2時間半ほどの旅程です。車での新潟最遠到達点は八海山スキー場ですので今回はそれを超えます。というか、スキー以外での新潟方面ドライブというもの自体初めてです。途中の景色、さすがお米の本場、田んぼが広いですね。家内の里宮城も広い田が広がりますが、新潟平野は更に平坦に広がります。サービスエリアで信濃川を見物しました。

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新潟市内に入って最初に訪れたのは画廊です。3月東京での「3331アートフェア」の折に目を付けた新潟在住の女性画家の個展がたまたま開かれています。画廊は”羊画廊(http://www.hitsuji-garo.com/index.html)”、作家名は”わたなべめい”です。作家さんにも3か月振りお会いできました。

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ホテルにチェックイン、ホテルは”日航新潟”です。今回の新潟市行、見かけは「森高千里 この街ツアー 2019」なのですが、実質は必ずしもそうではありません。寧ろこのホテルに泊まること、新潟在住の友人に逢うこと、そしてめいさんの個展を観ること、この3つが重ねられたので森高新潟ライブに参戦を決めた、との方が実際の所です。ファン先行予約では新潟公演を予約していません。最終的にはめいさんの個展時期の重なっていることを知り「じゃこの機会に」と決め一般販売でチケットを得ました。

2年前の2月、スキーを兼ねて新潟市の友人を訪ねることにしていました。その時に予約したのが”ホテル日航新潟”です。しかし予定の1週間前にかかり付け医院での検査で腫瘍が見つかり、2日前の拠点病院での精密検査で悪性腫瘍であることが判明しました。入院手術ということになりキャンセルの電話をしたのが前日でしたが「そのようなご事情でしたら」とキャンセル料は免除して頂きました。電話に出て頂いたスタッフ女性の対応が温かく「無事生還したらいつかまたこのホテルに、」と決めていました。初期発見ではなくすでにステージⅢまで進んでいましたので”無事生還”は決して大袈裟ではありません。5年生存まではまだ半分以上残っていますが、取り敢えずは転移なしで元気です。このホテルに泊まることが、今回の旅での最大目的と言っても言い過ぎではありません。

部屋は27階、One Harmony登録してありますので少しグレードアップして頂いたようです。

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シャワーを浴びて1時間ほど休息、会場の新潟県民会館へ向かいます。折角ですので新潟友人も誘ってみました。一般販売で私の得たのは2階席、森高さん仲間から廻して頂いた追加1枚は5列席(実際はオーケストラブース?の席もあり10列目位)でした。初森高参戦の友人に前の席で見て頂きました。2013年足利復活ライブ以来の2階席です。前席が立ちあがらないので久々のシッティングライブになりました。今回はオペラグラスも忘れず持参しました。ライブ模様は桐生・栃木市と大きくは変わりませんので省略いたします。全国ツアー、次回参戦は富岡(群馬)です。

Img_20190629_172413 Img_20190629_194619 さすが新潟ですと顔馴染みファン仲間も少数です。前日の富山は更に少なかったとか。今回は仲間との打ち上げは遠慮、新潟友人と2人で酒食することに。彼に予約して頂いたのは寿司割烹”伊丸”結構高級な店らしい。岩牡蠣が1,300だか1,500円(1個)、ノドグロはたった5切れで3,000円、確かに美味いけど普段は注文しないなぁ。越乃寒梅も呑んだけど、友人お勧めの”麒麟山”がやたら美味しかった。さっぱりしながらコクがある。他では見たことのない日本酒でした。

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翌30日、朝食後チェックアウト、2年前のお礼もメモに残しました。担当の方のお名前聞いておけば良かったなぁ。ホテル上にある展望台にも上り、”万代島美術館(https://banbi.pref.niigata.lg.jp/)”も観てきました。つい先日館林美術館で観た日高理恵子作品はこちらでいち早く観ていました。新潟県立近代美術館は改修工事休館中。  Img_20190630_095959 Img_20190630_103648

 

その後再度羊画廊へ。わざわざ新潟まで足を運んだのですから、1点買わせて頂きました。今月はだいぶ予算オーバーです。月末カード支払いが恐い・・・。ご朱印頂きに弥彦神社にでも周ろうと考えていたのですが、台風来襲(もう温帯低気圧になってたかも?)での雨降りでしたので億劫になり断念、公演駐車場でひと休み(ひと寝入り)して高速を一路自宅へと向かいました。S660でのドライブも楽しかったし、ホテルへの御礼も済み、充実感の高かった旅でした。なんせ森高さんライブがサブ目的になってしまうくらいですから。

2019年7月16日 (火)

最近読んだ本

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 「ポルトガルの夜明け」竹島眞澄 文芸社

 来年は結婚40周年に当たります。記念して海外旅行など、と漠然と考えています。その行き先候補のひとつがポルトガルなので「何かポルトガルに関する本を、」とネット検索で行き当たったのがこの本でした。12世紀イベリア半島でのレコンキスタ(国土回復運動)時代を描いた作品です。ポルトガル黎明期のアフォンソ1世とその母親テレーサを中心として展開します。作者は京都大学物理学科卒の理学博士、小説趣味が高じて著した、との感じのようです。小説としては素人色満々、歴史小説ファンらしく時折三国志時代の中国や頼朝・義経等を例示した部分にも違和感があります。随分と努力されて調べ上げたのでしょうが、小説としての一貫性に乏しく物語としての盛り上がりに欠けます。あまり日の当たらない黎明期ポルトガルの知識を得た、というのが唯一の収穫と言えるかも知れません。

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 「青い眼がほしい」トニ・モリスン 大社淑子訳 ハヤカワepi文庫

 椎名林檎嬢お気に入りの西加奈子さん推薦という、二段階推薦で買ってきました。ノーベル文学賞受賞作家のデビュー作です。出版は1970年、1960年代の黒人社会を描いています。公民権運動が盛り上がっていた時代だと言うことですが、その当時のアメリカでの人種差別がどのようなものだったのか?想像ができません。その点で理解できない部分も多いのですが、一般的に多く見られる”白人からの差別に反発する黒人”というテーマ設定で無いことは判ります。”黒人社会内での自己差別”とでもいったものなのでしょうか?かなりドロドロした現実が描かれています。読んでいて苦しいほどに。少なくとも読後感の良い作品ではありません。最も理解できなかったのは作者の”あとがき”です。頭の中がごちゃごちゃになりました。

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 「キネマの神様」原田マハ 文春文庫

 ここからマハ作品3連発になります。上記2作品の後にマハ作品を続けて読んだ、ということではありません。常に数作品を並行読みしていますので、並行読みの内1作品が常にマハ作品だった、ということです。今回書いた作品以外でも並行読みしている作品があります。それらは長編なのでまだ読み終わっていません。

大手デベロッパー会社に勤めていた主人公は、社内での軋轢から17年務めた会社を辞めてしまう。娘が一流企業に勤めることを自慢にしている父親はギャンブルと借金癖がある。その父親の突然の入院に長期有休と嘘をついた主人公は偶然父の”映画日誌”を見つけてしまう。返信のつもりでチラシ裏に書いた映画に対する想い。娘の失業を知った父親がそれを、映画評論として老舗映画雑誌「映友社」に送ったことが切欠で主人公は映友社に再就職することになります。時代の波でうらぶれた、嘗ては隆盛を誇った老舗映画雑誌社。父親と娘は共に、映画に対する愛着の想いに立ち返って行きます。そして・・・・。

映画好きにはたまらない作品です。映画と映画を愛する仲間たちのエピソード、涙無しでは読み切れません。さばさばと冷静な筆致、とばかり思っていた作者の演歌調大衆小説家的一面を見せられてしまいました。本来はあまり好まないタイプですが、原田マハがやるとまんまと乗せられてしまいます。「ニュー・シネマ・パラダイス」が観たくなりました。

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 「太陽の棘」原田マハ 文春文庫

 戦後間もなくの沖縄、那覇の基地に派遣された若き従軍医と、仲間を募って生まれ故郷沖縄に芸術家村を作った日本人画家との交流を、実話を基に綴った作品です。文庫本の表紙には、モデルとなった医師をモデルとなった画家が描いた肖像画が使われています。マハ作品では初めて、読み始めで乗り難さを感じました。今までは「ジヴェルニー~」も「モダン」も短編集ですので前置きなく始まりますし、「キネマの~」は大衆小説的軽い導入ですので、考えてみれば私にとっては初めてのマハ本格長編でした。ただそれだけではなく、沖縄でのリアルな現実(当時の)を描き出そうという意気込みと覚悟を感じます。マハ作品としてはやや芥川賞寄りの作品と思えます。

最初こそ入り難さを感じたものの、すぐさま物語にのめり込まされました。「ここは日本じゃないんだから」というセリフに象徴される当時の沖縄の特殊事情の中で、日本人画家と米国軍人との間に芽生えた友情。”友情”という1語で現すには刹那で厳しい現実でした。

1973年の夏に沖縄に旅したことがあります。本土復帰は1972年の5月、まだ臨時措置として米国統治の名残が残っていました。ウイスキーは免税で買えましたし植物検疫も残っていました。畑で買って食べたパイナップルの甘さが印象に残る旅でした。

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 「ロマンシエ」原田マハ 小学館文庫

 パリに実在する版画工房を舞台とした、乙女心を持つ若きアーティスト志望男子の恋と夢、多才な作者による花の都の魅力満開ラブコメです。主人公の気持ちや意気込みを、当日のファッションブランドで表現しています。マハさん、アートだけでなくファッションブランドにも造詣が深いようです。ブランド名聞いても一向にイメージが湧きませんが。(笑)

この作品の凄いところは、単行本出版に並行して作中でのリトグラフ展を実際に東京で(東京ステーションギャラリーで)開催してしまったところです。作品はいつも文庫本で読み単行本は滅多に買いませんので、知らずにリトグラフ展を見逃してしまったのが残念です。

原田マハ3連荘を書かせて頂きました。「キネマの神様」は2007~2008年、「太陽の棘」は2012~14年、「ロマンシエ」は2015年に書かれた作品です。3作それぞれに筆致が異なりますが、時代による変遷ではなくテーマによるもののようです。器用過ぎて心配になってしまいます。買い置きでは「暗幕のゲルニカ」が控えていますが、初心に戻ってデビュー作「カフーを待ちわびて」も読んでみたい気持ちも起きています。取り敢えず、マハさんに関してはひと息置きます。

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 「介子推」宮城谷昌光 講談社

 自身の書棚からではなく、市内の喫茶店「杏奴」蔵書で読みました。5~6回通ったかなぁ~?読んだ内容に憶えがあったのですが、同じ作者の「重耳」で登場する人物なのでそのせいと思っていました。先程書棚を確認したら文庫本でありました。そのものを読んでたんだ・・・。

戦国時代の晋の公子・重耳に仕えた棒術の名手、その真摯な奉仕で伝説的に伝えられた人物です。あまりに純粋過ぎて人物像としてのリアル感には欠けますが、さすが宮城谷昌光、物語としては十分に成立しています。単独で読むよりやはり、「重耳」と合わせて読んだ方が興味深いように思えます。重耳本人は「重耳」での方が遥かに魅力的に描かれています。一時は宮城谷ワールドに嵌りひたすら読み続けていました。今回は久々の回帰です。

「杏奴」は足利市内にある喫茶店、天井まで届きそうな書棚が印象的です。お借りして読みながらの珈琲タイムを時折楽しんでいます。Img_20190704_154414

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