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2007年4月 3日 (火)

「楊家将」

北方謙三著「楊家将」、PHP文庫上下2巻にて読み終わりました。中国では「三国志」「水滸伝」と並ぶ人気があるそうです。京劇での人気題目とか。文庫本帯の「三国志より面白い!」の文字に惹かれて読んでみましたが、確かに面白い!

中国宋代での、楊一族の、遼との戦いを描いた歴史小説です。当主楊業と7人の息子達、その奮戦と宋禁軍譜代将との確執、宿敵「白き狼」こと邪律休哥との戦い。歴史小説の面白さをふんだんに盛り込んだ、血湧き胸躍る物語です。この小説には、物語全編を通しての確固たる主役が居ません。その場により、楊六郎であったり七郎、また四郎であったり、また遼の邪律休哥であったりします。戦いを片方の目線で勧善懲悪的に描く事をせず、それぞれを生きた人間として描いています。作者は、千年前の英雄達を、活き活きと描き活躍させることに成功しています。史実にも縛られず、かといって反するわけでも無く、また原典「楊家将演義」にも束縛されず、見事に理想的”武人”を描き切ったように見えます。物語りも無駄なく、厭きさせず進行します。一気に読破させる勢いを持った作品だと思います。作者はこの作品によって、第38回吉川英治賞を受賞しているそうです。

楊家将〈上〉 Book 楊家将〈上〉

著者:北方 謙三
販売元:PHP研究所
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楊一族の物語は、まだまだ続くそう、作者の手による続編「血涙」も、すでに昨年出版されています。文庫本化を待って読んでみたいと思っています。

血涙〈上〉―新楊家将 Book 血涙〈上〉―新楊家将

著者:北方 謙三
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