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2007年6月15日 (金)

今日の渡良瀬橋

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梅雨入りの途端に梅雨明けのような清々しいお天気でした。帰途、河原に立ち寄ってみました。夕方と言ってもすっかり日が長くなり、6時でもまだ、夕焼けまでには時があります。少し強くなった風が心地良く感じられます。子供の頃には定番の遊び場だった渡良瀬河畔ですが、近頃では、歩く事も稀になっています。昨日の雨で水嵩は増しています。雨上がりの濡れた緑が綺麗です。空気も澄み、山の緑もくっきりと浮き出ています。こんな日は、この街に生まれて良かったと、改めて感じてしまいます。 2007_0615_029 2007_0615_030

2007年6月11日 (月)

「300」

映画「300(スリーハンドレット)」を観てきました。古代ギリシアでの戦いを描いた映画です。CGを駆使した撮影で、不自然な部分もあるのですが、紀元前の古代をモチーフにしている分、「LOVERS」などの極彩色の映像に比べ、その墨絵的な古びた感じが寧ろマッチしているようにも感じました。PCゲームのような、戦闘シーンでのやや不自然な動きも、”昔語り”との話の流れの中では、迫力あるものになっています。久々に手に汗握る格闘戦闘シーンを見せてくれました。ストーリーは極めて単純です。こういった作品はこれで良いのでしょう。現代的倫理解釈を混ぜない所に、寧ろ好感が持てます。

映画の舞台は有名な「ペルシア戦争」です。三次に渡ったペルシア軍の遠征の、最後のものを素材としています。一次・二次はアケメネス朝ペルシアのダレイオス1世、第三次は映画にも登場したクセルクセス1世によるものです。第二次ペルシア戦争では、”マラソン”の語源にもなった「マラトンの戦い」でペルシア軍を撃退しています。

スパルタ王レオニダスの奮戦で知られる、この映画での戦いは「テルモピュライ(テルモピレー)の戦い」ですね。映画の通り、大軍の利を阻む為に狭路で待ち伏せ、密告により迂回路から挟み撃ちされ全滅しています。殿(しんがり)を努め全滅したスパルタ軍による時間稼ぎにより、ギリシア軍は撤退に成功、アテナイ(アテネ)を攻略されるものの、「サラミスの海戦」によりペルシア軍を撃退しています。クセルクセス撤退後に残された軍と交わされた翌年(紀元前479年)の「プラタイアの戦い」が、ラストシーンなのでしょうね。歴史上に有名なマラトン・サラミスの両戦を語らず、「テルモピュライの戦い」に的を絞って描き込んだところも、作品を判り易く明確にしています。

「ラストサムライ」の中で、カスター将軍の無謀な戦いを批判するトム・クルーズに対して、渡辺謙は”無勢で多数の敵に抗する事”を評価します。その後「300人で100万の軍に立ち向かった軍も居た」と教えますが、これはこの「テルモピュライの戦い」の事でしょう。後のシーンで渡辺謙はまた尋ねます「その300人はどうなった?」「全員死にました」「素晴らしい!」、そして、最後の突撃に向いました。印象的なシーンでした。

ヘロドトスの書いた「歴史」では、ペルシア軍は総勢500万超(征服地軍を含む)と記されているそうです。しかし古代史でのサバ読みは常套、実際は多くて20万前後では?(諸説あり)と言われています。しかしテルモピュライでのギリシア軍は全軍で1万未満と言われていますので、圧倒的な無勢であった事は確かです。(同時期、海軍力に優れるアテナイ軍は、アルテミシオン沖に布陣、テルモピュライ陥落の報で撤退しています。スパルタ軍だけでペルシア全軍に立ち向かっていたわけではありません。)

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2007年6月 4日 (月)

アクセス解析

niftyココログには、「アクセス解析」機能もあり、もちろん、個人特定などのプライバシーに係わるまでの情報は入らないにしても、プログに訪れて下さった方々の情報も、ある程度は判るようになっています。その中で最近気にかかること、「僕の彼女はサイボーグ」検索で訪れる方がちらほらいらっしゃる事です。製作発表からは日数が経っていますし、公開は来年の夏、今の時期に話題になるような事柄でも無いように思うのですが・・・。綾瀬はるかファンサイトとかで何か、話題にでもなっているのでしょうか?製作発表時に少し関連して書いただけで、何も情報の無い事を、折角検索で訪れた方々に申し訳無く思っています。

あ、それと、「ハリスのHP」検索で訪れて下さったお方、もう見ては居ないかも知れませんが、お探しのHPはこちらにあります。http://www.harisu.net/

「女帝」

チャン・ツィー映画は、一応観に行く事にしています。五代十国時代での設定ですが、「歴史物」「戦記物」とは考えない方が良さそうです。歴史物としての客観的史観も、戦記物の躍動感もありません。

ワイヤーアクションは見飽きましたが、「HERO」「LOVERS」よりはマシかと思います。2作ほどしつこくくどくはありません。いずれにしても、特撮アクションはあくまで脇役、本筋の方にもっと重点を置いて貰いたいものです。

その"本筋”ですが、こちらにも疑問点はあります。話の流れがやや悪く、ギクシャク感があります。原作が戯曲ですので、あるいは、それを意識しての演出なのでしょうか?原作は、あまりに有名なシェークスピア4大悲劇のひとつ「ハムレット」、学生時代に2度読みました。

原作では、王妃ガートルードもオフィーリアも、ポローニアスもホレーショーも、皆クローディアス(王)の陰謀、前王殺害の真相を知りません。ひとりハムレットが孤独に悩みます。しかし「女帝」では、逆に皆真相を知り、または推察しています。謀略策謀に主眼が向けられ、”悲劇”としての醍醐味は薄れています。無知・無垢故にハムレットを悩ませた王妃を、内心で復讐を誓う強い女に置き換えた事で、ハムレットたるウールアンの存在を霞ませ、”女帝”そのものにハムレットを演じさせようともしています。やはり陰謀とは無関係に、ひとりの”恋する乙女”として悩み気のふれてしまったオフィーリアを、舞台正面に登場させ、道化役として無駄死にするポローニアス役のイン宰相にも策謀に参加させる。果ては悪役リー王(クローディアス)にも、名誉ある死を与えてしまいました。最後の、女帝の蛇足的な死に象徴される如く、いずれもが形式的で実感の無い、”生きた人間”を感じさせない「作られた役柄」と見えます。これも”戯曲”を意識した演出なのか!?だとするならば、やはり成功したとは思えません。

前半は、歌舞伎的な?、約束事の世界での演出として、それなりの見所はありました。しかし粗筋の見えた後半では、話の展開はまどろっこしく感じました。有名作を下敷きにした場合、観客に先を読まれてしまう事は当然予測して、通常以上に手早い展開を与えないと、厭きさせてしまいます。また”悲劇”の分散は、それぞれを薄味に仕上げ、結局誰にも感情移入できない結果をももたらします。単純評価でも、「HERO」「LOVERS」よりはマシ、「始皇帝暗殺」には遠く及ばない、といった感じです。

主演はご存知チャン・ツィー、リー王役に、コン・リーとの共演作「活きる」でカンヌ映画祭最優秀男優賞受賞のグォ・ヨウ、オフィーリア相当のチンニーには「中国の小さなお針子」で印象深いジョウ・シュン、という配役は豪華なのですがねぇ・・・。そういえば、ホレイショー役が居なかったな。

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