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2007年6月11日 (月)

「300」

映画「300(スリーハンドレット)」を観てきました。古代ギリシアでの戦いを描いた映画です。CGを駆使した撮影で、不自然な部分もあるのですが、紀元前の古代をモチーフにしている分、「LOVERS」などの極彩色の映像に比べ、その墨絵的な古びた感じが寧ろマッチしているようにも感じました。PCゲームのような、戦闘シーンでのやや不自然な動きも、”昔語り”との話の流れの中では、迫力あるものになっています。久々に手に汗握る格闘戦闘シーンを見せてくれました。ストーリーは極めて単純です。こういった作品はこれで良いのでしょう。現代的倫理解釈を混ぜない所に、寧ろ好感が持てます。

映画の舞台は有名な「ペルシア戦争」です。三次に渡ったペルシア軍の遠征の、最後のものを素材としています。一次・二次はアケメネス朝ペルシアのダレイオス1世、第三次は映画にも登場したクセルクセス1世によるものです。第二次ペルシア戦争では、”マラソン”の語源にもなった「マラトンの戦い」でペルシア軍を撃退しています。

スパルタ王レオニダスの奮戦で知られる、この映画での戦いは「テルモピュライ(テルモピレー)の戦い」ですね。映画の通り、大軍の利を阻む為に狭路で待ち伏せ、密告により迂回路から挟み撃ちされ全滅しています。殿(しんがり)を努め全滅したスパルタ軍による時間稼ぎにより、ギリシア軍は撤退に成功、アテナイ(アテネ)を攻略されるものの、「サラミスの海戦」によりペルシア軍を撃退しています。クセルクセス撤退後に残された軍と交わされた翌年(紀元前479年)の「プラタイアの戦い」が、ラストシーンなのでしょうね。歴史上に有名なマラトン・サラミスの両戦を語らず、「テルモピュライの戦い」に的を絞って描き込んだところも、作品を判り易く明確にしています。

「ラストサムライ」の中で、カスター将軍の無謀な戦いを批判するトム・クルーズに対して、渡辺謙は”無勢で多数の敵に抗する事”を評価します。その後「300人で100万の軍に立ち向かった軍も居た」と教えますが、これはこの「テルモピュライの戦い」の事でしょう。後のシーンで渡辺謙はまた尋ねます「その300人はどうなった?」「全員死にました」「素晴らしい!」、そして、最後の突撃に向いました。印象的なシーンでした。

ヘロドトスの書いた「歴史」では、ペルシア軍は総勢500万超(征服地軍を含む)と記されているそうです。しかし古代史でのサバ読みは常套、実際は多くて20万前後では?(諸説あり)と言われています。しかしテルモピュライでのギリシア軍は全軍で1万未満と言われていますので、圧倒的な無勢であった事は確かです。(同時期、海軍力に優れるアテナイ軍は、アルテミシオン沖に布陣、テルモピュライ陥落の報で撤退しています。スパルタ軍だけでペルシア全軍に立ち向かっていたわけではありません。)

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