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2008年3月13日 (木)

「魚と寝る女」

「故郷の香り」同様眠っていたDVDです。誰にでも似たような思いのあったような、謂わば中国版「木綿のハンカチーフ(by太田裕美)」的であった「故郷~」から一転、際どい個性派のキム・ギドク作品を続けて観てしまいました。catface

「故郷~」とはある意味真逆、閉鎖された特殊状況を作為的に作り上げ、究極状況での人間の生を描く事を得意とする監督さんです。これまでに数作品を観ていますが、どれも衝撃的でインパクトの強い作品です。韓国ドラマも”作為的特殊状況(交通事故とか出生の秘密とか)”はお得意ですが、それとは全く別です。韓国ドラマの場合、”信じられないほどの不幸”に見舞われた主人公への同情と涙を誘うための作為ですので、観客迎合型です。キム・ギドク作品の場合は、人に内在する感情、残虐性や冷酷性や利己性など、容認するに抵抗のある、隠すべき汚点を暴き出そうとします。しかしその中にも、愚かしい人間への、温かい哀れみは忘れません。また監督は、娼婦をよく登場させます。同情とはまた別の、”あるがままの生・性”として突き放して描いているようにも思えます。

今回の作品「魚と寝る女(原題:島)」ですが、人里離れた釣り場だけを舞台にした、ごく限られた人間しか登場しない物語です。インタビューでは、登場人物に色を付けて見られないよう知名度の低い俳優を使った、と語っていました。釣り場の女管理人(兼娼婦)を演じたソ・ジョンは、「ペパーミント・キャンディ」で端役出演していたそうです。記憶にありません。怪しく偶像的な女性を演じていますが、僅かに偶像的過ぎた(人間味が薄い)ようにも感じられました。出張娼婦ウナを演じたパク・ソンヒは、翌年にソ・ウォンと名を変え、今回同様チョ・ジェヒョンとの共演でキム・ギドク作品「悪い男」に主演します。チョ・ジェヒョンは言わずと知れた個性派演技派役者、キム・ギドク監督デビュー作「鰐」でも主演しています。

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