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2008年7月31日 (木)

「馬上少年過ぐ」

司馬遼太郎の「馬上少年過ぐ」を読みました。新潮文庫で、表題の作品他7点の短編が載っています。表題作の伊達政宗以外は、一般知名度の低い人物を主人公に書かれています。唯一の有名人?伊達政宗も、一般的に知られたエピソードでは無く、彼の詩作を取り上げ、老境に達した奥州武者の感慨に思いを馳せています。

この本を買った切っ掛けは、郷土(だけでの)の偉人、田崎草雲が取り上げられていたからです。「喧嘩草雲」がその作品です。田崎草雲は幕末の南画家で地元足利市に美術館(http://www1.ocn.ne.jp/~souun/)があります。何度か覗いた事がありますが、ここ暫くはご無沙汰しています。とても小さな美術館です。ちなみに美術館のある足利公園には、森高千里所縁の八雲神社もあります。田崎草雲に関しては、深い知識はありません。画家であった事、幕末に勤皇派として活動した事を聞きかじった程度です。日本最古の学校・足利学校(http://www.city.ashikaga.tochigi.jp/01_kakuka-page/10_kyouiku/06_ashikagagakou/gakko.html)の保存にも力を尽くした人だったそうです。

司馬遼太郎作品が、どの程度事実でありどの程度創作であるのかは判りません。しかし美術館のノスタルジックな写真でだけのイメージだった人に、血の通い生きた郷土の先人として、親しみを持つ事ができるようになりました。短編集に収められた他の人々の郷里の読者に対しても、きっと同じような効果を果たした事でしょう。中心を歩んだ偉人・英雄だけでは歴史は成立しません。脇役として生きた人々、名も無く倒れた人々、そういった人々の存在を意識する事で、歴史の厚みも違って感じられます。1万1千石の小藩で、仏式装備の官軍千八百を防いだ奇策も面白く読みました。久し振りに美術館を訪れてみたい気持ちにさせる1作でした。

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