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2008年8月31日 (日)

便乗して・・・

千客万来、某ストーカー氏のお陰さまで、ブログ開設以来の賑わいを呈しています。お待たせして申し訳ありませんが、折角の機会ですので、また別の話にも耳を傾けて行って下さい。

韓国旅行掲示板を見ていて、心配になる書き込みもたまに見かけます。「食中毒」話題もそのひとつです。「「○○○(店名)」で食事して食中毒にかかりました・・・」といった書き込みです。私は食品関係の職に従事していますので、定期的に食品衛生講習会を受けなければなりません。複数の組合に加盟している事もあって、年に数回、そういった機会があります。つい先日も今年4回目の講習を受けてきました。講師の先生は、飽きさせないよう色々工夫はされていますが、概略は毎回同じような話ですので眠気を誘います。それでも、何回も聞いているとそれなりの知識も蓄積されてきます。

一般の方にはそういった機会も少ないでしょうから、知識が少なくても当然でしょう。ですので先の食中毒書き込みでも、その原因食物(そしてそれを提供した店舗)の特定は、「直前に食事した店」「その店で食した生もの」と断定されている場合がほとんどです。しかし実際には、本当にその店が原因か疑わしく思えるケースもあります。

食中毒は、食中毒菌を体内に取り込んでしまう事で発症するわけですが、菌を取り込んでから発症するまでの間に”潜伏期間”というものがあります。近年発生が多く問題視されているノロウイルスで1~3日、某お笑い芸人経営の焼き肉屋で発生して話題になったカンピロバクターは2~7日、O157で有名になった病原性大腸菌に至っては3~10日の潜伏期間があります。他の食中毒菌でもだいたい12~24時間の潜伏期間を持ちます。唯一黄色ブドウ球菌だけは3時間という短い時間で発症しますが、これはおにぎりとかでの発生の多い菌です。飲食店での発生も無い事は無いのですが、寧ろ家庭での発生の多い食中毒です。

この食中毒菌の特徴から考えると、原因店舗を特定する場合に、「直前に食事した店」は寧ろ真っ先にリストから外さなければなりません。場合によっては、旅行に出発する前、日本で取った食事が原因である場合だって想定されるのです。

また原因は「生もの」と決め付けがちですが、そうとも限りません。先に挙げたノロウイルスは牡蠣を原因食物とするのが原則ですが、これがまた厄介な菌(ウイルス)です。感染力が非常に強く、生牡蠣と同じ包丁・まな板等で調理した他の食物にも感染します。また牡蠣を全く扱っていない場所でも、感染者経由での二次感染もあります。今までに、野菜サラダやケーキ、パンからの感染報告もあります。レストランで食事中に(もちろん、そのレストランが感染源ではありません)感染患者が気分を悪くして嘔吐、その近くの席に座っていただけで感染したとの事例もあります。「生牡蠣を食べなければ大丈夫」とは限りません。

上記の理由から。掲示板上の「「○○○(店名)」で食事して食中毒にかかりました・・・」の中には、”濡れ衣”もかなり含まれているように感じます。日本国内でもそういったケースは少なくないようです。訴えを受ければ保健所(健康福祉センター)も調査せざるを得ません。結果、濡れ衣であった事が判明しても、それが大々的に告知されるわけではありません。「あの店に保健所が入った。食中毒を起こした。」との風評被害が残るだけです。

ただもうひとつ付け加えておきます。「直前に食事した店」が常に無罪というわけではありません。食中毒は食中毒菌が引き起こしたものだけを指します。これは、食中毒菌は無味無臭で、食する人が見分け避ける事が難しい故に別個に扱われています。ノロウイルスに関しては、牡蠣の鮮度も関係ありません。味や臭いや見た目(鮮度)で危険を独自判断する事ができないのです。しかし腐敗菌では別です。これは簡単に言えば腐った、または腐りかけの食物による食あたりです。食品衛生法上は食中毒とは規定されませんが、一般の方ならこれも「食中毒」と表現するでしょう。こちらなら、当日すぐの発症も理解できます。食あたりするほど傷んだ食物なら、味・臭い・見た目で判断が付くはずです。避ける事も不可能ではありません。

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