無料ブログはココログ

« 真夏のゴルフでも涼しく | トップページ | またまた100切れず・・・ »

2008年8月14日 (木)

「ぐるりのこと」

ラジオ番組(東京パラダイス)で高田純次が絶賛していたのを聞き、興味を持った作品です。隣街のシネコンに周ってきたので観てきました。高田純次って、こういうのが好きなんだ。think http://www.gururinokoto.jp/

平凡であり平凡で無く、人が生きて行くって色んな事があるわけですが、普通に生活して行くだけでも、悲しみや悩みや、嫌になっちゃう面倒な煩わしさも沢山あって・・・。もちろん作った物語ではあるわけですが、心情的なリアルさでは、実際以上にリアル、というのも可笑しいですが、観ていて、本当に生きて行くのが煩わしいと感じさせてしまう作品です。最後には一応、安らかな救いも用意されているのですが、その救いの方が、リアルで無い、高望みのように思えてしまう部分も感じます。「ささやかな幸せ、身近な心の触れ合い」がその救いなのでしょうが、平凡に見えてそれは、得難く危うくはかないもののように思えてしまいます。夫婦の得た平穏も、永遠のものでは無いはず・・・。

娯楽作品では全くありません。観た後の満足感もありません。描かれた心情がリアルで否定し難いものであるが故に、後々までその重苦しさが尾を引きます。ラストシーンはほのぼのとしたものですが、それすら、重さを払拭してはくれません。どうせなら、嘘でも良いからもう少し余計に安堵させる展開を用意して貰いたかった気もします。しかしきっとそうなったら、映画作品としての評価は少し下がるのでしょうが・・・。

木村多江の演技は見事です。リリー・フランキーも飄々といい味で演じています。しかしこの飄々とした態度・生き方が作品が用意した”救い”とも言えます。自身の実生活で同様の”救い”を、相方に与える自信はありません。”身近な心の触れ合い”というもの、実際にはそう簡単なものには思えません。ま、兎に角、色々、余計な事を考えさせてくれる作品ではありました。

ぐるりのこと (新潮文庫 な 37-8) Book ぐるりのこと (新潮文庫 な 37-8)

著者:梨木 香歩
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

リキテックス 「ぐるりのこと。 花の天井画ひまわりセット」 Toy リキテックス 「ぐるりのこと。 花の天井画ひまわりセット」

販売元:Liquitex
Amazon.co.jpで詳細を確認する

« 真夏のゴルフでも涼しく | トップページ | またまた100切れず・・・ »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/113356/22987368

この記事へのトラックバック一覧です: 「ぐるりのこと」:

» mini review 08318「ぐるりのこと。」★★★★★★★☆☆☆ [サーカスな日々]
前作『ハッシュ!』が国内外で絶賛された橋口亮輔監督が、6年ぶりにオリジナル脚本に挑んだ人間ドラマ。1990年代から今世紀初頭に起きたさまざまな社会的事件を背景に、困難に直面しながらも一緒に乗り越えてゆく夫婦の10年に渡る軌跡を描く。主演は『怪談』の木村多江と、『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』の原作者リリー・フランキー。決して離れることのない彼らのきずなを通して紡がれる希望と再生の物語が、温かな感動を誘う。[もっと詳しく] どこにでもいそうな、この不器用なふたりに、幸あれ! リリー・... [続きを読む]

« 真夏のゴルフでも涼しく | トップページ | またまた100切れず・・・ »

2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31