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2009年8月14日 (金)

「セントアンナの奇跡」

家内と東京に出かけましたので、日比谷で映画を観てきました。地元では上映時間に行けば普通に観られます。満席になる事もまずありません。前回の「G.I.ジョー」は私の観る映画ではかなり混んだ部類ですが、それでも6~7割の入りでした。韓国映画とかでは2~3割しか席が埋まりません。そのつもりで失敗した事が東京では何回かあります。その教訓を生かして、上映2時間半前に到着したのですが、それでも2人並び席は限られていました。危ない危ない・・・。さすが都会。

食事と家内の買い物で時間を潰し(「気に入ったものがない」と延び延びになっていたバッグをようやく買いました。都会は選択肢が広くて良いですね。)、映画館に戻りました。映画は「セントアンナの奇跡」です。第二次大戦中のイタリア戦線での実話を元とした物語だそうです。http://www.stanna-kiseki.jp/

定年退職を間近に控えた黒人郵便局員の起こした殺人事件から物語りは始まります。謎を含んだ殺人動機を求めて過去に遡り、大戦末期のイタリア戦線、トスカーナ地方に画面は移されます。部隊からはぐれて戦線の中に孤立した4人の黒人兵、偶然出合ったイタリア人少年、そしてフィレンツェ、サンタ・トリニータ橋の女神像。

物語は途中からかなり複雑化します。少年の不審な言動、ドイツ人脱走兵、アメリカ軍内での黒人差別、レジスタンス内部での軋轢・裏切り。トスカーナ地方の小さな街に突然現れた珍客と村人達との交流、そしてイタリア人女性を巡っての2人の黒人兵同士の葛藤をも交えて、いくつもの謎を投げかけられた観客は、割り切れぬ思いでじらされます。退屈はしませんが、鬱屈とした時間が続き、少々忍耐が必要です。しかしこの時間を耐えてこそ、結末が活かされます。

投げかけられた謎は最後ですべてが結び付きます。しかし登場人物達は、端役脇役までも含めて、2人だけを残してすべて死に去ります。実話であるだけに、その事実は敢然と残ります。もちろん、4人の黒人兵と少年の逸話は創作でしょう。しかしそのフィクション部分が、虐殺された人々の実在感を深め、どうしようもない悲しみに落とし込みます。都合の良過ぎるラストシーンも、この場合は救いに感じられました。秀逸な作品だと思います。

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