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2009年9月25日 (金)

「ヴィヨンの妻」と「道草」と

太宰治生誕100年とかで、「ヴィヨンの妻」が映画化されたそうです。そういえば読んでなかったな、と、文庫本を買ってきました。「桜桃」を含む晩年の短編8作を収めた新潮文庫です。おそらく映画も「ヴィヨンの妻」単独ではなく、この時期に書かれた数作と実際の太宰治の生活とを含めて、書かれた脚本ではないのかな?と想像しています。公開は10月10日からだそうです。観に行くつもりではいますが、変にドラマ的脚色がされていなければ良いのですが・・・。http://www.villon.jp/

ヴィヨンの妻 (新潮文庫) Book ヴィヨンの妻 (新潮文庫)

著者:太宰 治
販売元:新潮社
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私の太宰治を読んだのは幾分遅く、高校に入ってからでした。友人に「まだ読んでないのか!」と驚かれ、即座に「人間失格」を読みました。ショックでした。そのまま数冊を、取り付かれたように読みました。興奮の面持ちで先の友人に告げると、「まだそんなものを読んでいるのか?」とバカにされました。wobbly それで一気に熱が醒めました。「麻疹のよう」とはよく言われますが、思春期のその時に一番心に堪える、やはりその時期に取り合えず読んでおかなくてはいけない作家なのだと思います。おなじ作家・作品でも、読む時期により、捉え方、心に残る有様はきっと違ってくるのでしょう。今「人間失格」を読むと、どのように響くのでしょう?

いつも数冊を同時に読み進んでいますが、先に読み始めていた「道草」を、2日遅れて読み終わりました。言わずと知れた、夏目漱石の私小説的作品です。太宰より早く、中学時代から読み始め、高校まで熱心に読んだ作家でした。その中で抜け落ちていた作品のひとつが「道草」でした。幼い頃に養子に出された事のある漱石の、日常と養父母との関わり合いとかを描いています。同じように実生活を描いた「硝子戸の中」は随筆的でしたが、こちらは物語としての体裁を整えています。久し振りに古典的文体(現代語訳はされています)に触れ、読み始めは少し戸惑いました。

道草 (新潮文庫) Book 道草 (新潮文庫)

著者:夏目 漱石
販売元:新潮社
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太宰治と夏目漱石と、期せずして2人の作家の私小説的作品を同時期に読む事になりました。明治の漱石、昭和の太宰、時代背景は大きく異なります。作風も異なりますし、作品のテーマも隔てがあるのだと思います。ただ何か共通点もあるような気がしています。それが何か?適切な言葉は思い付きません。しかしまぁ、生きてゆく事は(真面目に考えると)大変な事、面倒の多い作業なのだなぁと、改めて思い至らせて貰いました。

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