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2010年8月22日 (日)

「クロッシング」

都会と違ってマイナー作品の中々周って来ない田舎住まい、暫く韓国映画を観る機会もありませんでした。今回は高速(10分ほど)を使って30分ほどの街まで観に行って来ました。作品は「クロッシング(http://www.crossing-movie.jp/)」です。2002年に起きた、北京のスペイン大使館に脱北者25人が駆け込んで亡命した事件をモチーフに描かれています。北朝鮮融和政策(太陽政策)を採る盧武鉉政権下では極秘裏に撮影され、李明博政権に政権交代された後に公開されたという、曰く付きの作品です。

作品感想は、ひと言で言えば「嫌な作品」です。出来が悪いとかではありません。これ以上無いほどに研ぎ澄まされ見事に描かれた作品だと思います。ただこの作品を、作り物映像として「秀作」とか「傑作」とか表現したくありません。多くの脱北者に取材して作られた脚本なのでしょうが、これがそのまま”実話”という事ではないのだと思います。観客の涙を誘う意図で演出された部分があるとしたら(そうは感じられませんでしたが)、製作者の不遜とでも批判されそうな、重々しくもナイーブな主題の作品です。とても映画作品として評価する気にはなれません。

決してストーリー展開に悠長さのあるわけではないのですが、前半では「どうなるのか?」「早く次へ」と気が急かされ、少しイライラさせられます。この段階ですっかり登場人物に感情移入してしまっています。後はもう、無事の再会を祈り見守るだけです。映画鑑賞という冷静さは失われています。そして終演後には、いたたまれない思いだけが残ります。作り物映像作品として観ている傍観者である自身を、責められているようなやるせなさを感じます。

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コメント

やりきれなさともどかしさで胸が苦しくなりました。
たくさんの賞を受賞しているようですが、興行的には難しい作品ですね。

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» 『クロッシング』(08) [カムサハムニダ♪]
{{{ 生きるために、 別れるしかなかった。 世界を揺るがす収容所国家【北朝鮮】 脱北と引き裂かれた家族の衝撃 ◆STORY 北朝鮮に暮らすヨンス(チャ・インピョ)は、妻ヨンハ(ソ・ヨンファ)と11歳の息子ジュニ(シン・ミョンチョル)との3人暮らし。ある日、ヨンハが結核に罹ってしまう。しかし、北朝鮮では薬が手に入らないことから、ヨンスは危険を冒して国境を越え、中国へと渡る。見つかれば即、強制送還され、確実に処刑される。そんな状況の中で、身を隠しながら、薬を得るために懸命に働..... [続きを読む]

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