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2013年3月 1日 (金)

「居酒屋」

今日は随分と暖かくなりました。「関東地方で春一番」が吹いたそうですが、南部だけだったようです。北関東の当地ではほとんど無風です。

私の趣味の一つに「読書」があり、常に数冊の本を並行して読んでいます。ブログの方では、振り返ってみると昨年末の「のぼうの城」以来、読後感想は書いていなかったようです。その間に読んだ本、思い返してみたのですが分野も傾向もばらばらでした。 「メロンパンの真実(東嶋和子)」「イスタンブール(陳瞬臣)」「それからの三国志(内田重久)」「星影のステラ(林真理子)」「レインツリーの国(有川浩)」「猛スピードで母は(長嶋有)」「在日(姜尚中)」「ダブリン市民(J・ジョイス)」「満韓ところどころ(夏目漱石)」など。 順番は正確には憶えていませんので、「のぼう~」以前に読んだ本も含まれているかも知れません。元々、何冊も並行して読む癖がありますので、先に読み始めた本が先に終わるとも限りません。

昨日、エミール・ゾラの「居酒屋」を読み終わりました。確か、正月に買った本でした。買ってすぐ読み始めたわけではありませんし、何冊も並行して読みますので、1冊読み上げるのにすご~く時間がかかります。長編では数か月、半年近くかけてしまう事もあります。それから考えると、読み切るまでの時間は短かった方になります。それだけ先の展開の気にかかる作品でした。

「自然主義文学」と呼ばれる作品では、多分高校時代に読んだ田山花袋の「蒲団」以来ではないでしょうか?ゾラの作品は初めて読みました。「蒲団」を読んだ時はえらく落ち込みました。今回の「居酒屋」も、救いの無い、痛ましい物語です。それでも、田山花袋とゾラでは作品の在り様は大きく異なります。「蒲団」は、人の内面深くに落ち込む、日本的私小説特徴だったのでしょうね。「居酒屋」では、庶民の生活の悲惨さを飾らずに描き、エゴイスティックでリアルな人の本性を暴いてはいますが、客観的にひとつの社会を表現しています。実在の社会のすべてではないにしても、その社会に潜む真実に違いない部分だからこそ、否定できない怖さを感じさせます。第二帝政時代のパリを描きながら、「人間を描く」という点では現代に通じる部分もありそうに感じました。

一緒に続編に当たる「ナナ」も買いましたが、少し心落ち着けてほとぼり醒ましてから、読み始めようと思います。かなり心に突き刺さる、疲れる作品でしたので・・・。

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