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2013年6月23日 (日)

「殺人の告白」

「殺人の告白」、観てきました。ソン・ガンホ主演、ポン・ジュノ監督作品の「殺人の追憶」は、韓国映画の中でも特に印象深い作品ですが、この作品を観た事がヒントになって作られた映画だそうです。「殺人の追憶」の公開は2003年です。1980年生まれのチョン・ピョンギル監督は、20代前半でこの作品を観たのでしょう。映画のモデルとなった連続殺人事件は、未解決のまま時効となっています。

「時効後に犯人が現れたらどうなるのか?」 興味深い発想ですし、「殺人の追憶」での(未解決事件ですので)満たされない思いに何らかの結末を提示されるのか?との期待もあって、公開を楽しみに待った作品です。しかし、映画作品としては、「~追憶」とは全く異なるテーマでの作品でした。作品の主要部分は”アクション”ですし、かなり手の込んだトリックとどんでん返しの仕組まれたストーリーでした。アクションは軽快で十分の迫力があります。ハラハラさせますし、アイデアを盛り込んだ、飽きさせない展開です。娯楽作品としては「面白い」作品だと思います。ただ、「~追憶」と比べると、作品としての重さは全く異なります。

「殺人の追憶」は、実際に起きた連続殺人事件を丁寧に描き、犯人に対する怒り、解決できない事への嘆き、もどかしさを画面にぶつけた、謂わば「人間」を描いた作品なのだと思います。作り物のドラマのように、スーパーマン的な刑事や准教授happy01とかの登場しない、「努力しても報われない」現実の辛さを描いた作品でした。

それに対して今回の「殺人の告白」は、観る者にすっきりした「結末」を与えてくれました。ある意味、観客の要望に応えた作品なのでしょう。しかしそれは、あくまで「作り物」です。巧妙なトリックやアクションも、寧ろ作り物感を濃く感じさせるだけです。先週観た「G.I.ジョー」のように、単に娯楽作品として楽しむなら、それはそれで良くできた映画なのでしょう。実際の事件を、先の「殺人の追憶」を、知らない観客にはそれで十分なのかも知れません。娯楽作品に作り変える事のできるほど、年数が経ち、事件が風化した、と言う事なのかも知れません。映画は映画で楽しみましたが、何か吹っ切れない思いが残ります。

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