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2016年3月16日 (水)

「家族はつらいよ」

山田洋次監督作品「家族はつらいよ(http://kazoku-tsuraiyo.jp/)」を観てきました。2013年の同監督作品「東京家族」と同じキャスト、家族としての設定も同じです。ただ、広島在住だった老夫婦を東京で長男と同居とし、息子・娘達の職業も変えてあります。制作発表当時は「続編?」との思いもあったのですが、題名の示す通り寅さんシリーズ風合いの作品と知りました。小津安二郎作品「東京物語」のリメイクとして作られた「東京家族」は、決して悪い作品ではなかったのですが、元祖を超えることはできません。しかし今回はホームゲームというか、山田洋次監督の土俵での作品でした。同じ俳優を使い、ほぼ同じ家族設定で全く異なる映画を作っています。「東京物語」では”縛り”というか何か硬さの感じられた演出も、今回は自由に愉快にまさに本領発揮の展開となっています。寅さんシリーズ同様、単純明快なストーリー展開、観客の想像通りに進んで行きます。それでも、「さすが!」というか随所に盛り込まれた笑い・ユーモアのタイミング・センスには脱帽します。前作では美容師(今回は税理士)の旦那役だった林家正蔵に「髪結いの亭主が!」との雑言を投げつけたり、父親・三平の持ちネタ「どうもスミマセン」を言わせたり、西村雅彦にフレームの奥の方でずっこけさせたり、本当に自然に笑わせられてしまいます。もちろんそれは監督の手腕なのですが、橋爪功や西村雅彦など芸達者を集めたキャスト構成も大きな要因です。流行りのアイドル系俳優が出ていませんので観客平均年齢は相当に高めでしたが、映画好きには、世代を超えて観て頂きたい作品ですね。不自然に話を捻らなくても、大規模なセットやCGを使わなくても、予想外のどんでん返しがなくても、監督・脚本家・役者のタッグで見応えのある楽しい作品の作れることを証明してくれました。シリーズ化はあるのでしょうか?

今回は地元のシネコンで観ることができました。http://www.unitedcinemas.jp/ashikaga/index.html 過去、近在では映画館の数の1番多かった足利市は、却ってそれ故にシネコン化が遅れ、映画館は次々に閉館、映画館の無い時代が長く続きました。2007年にようやく出来た「シネマックス足利」もわずか1年2か月で閉まってしまいました。そのシネマックスが改装され、今回ユナイテッド・シネマとして3月1日に蘇りました。嬉しいことではありますが、先行きには不安も持っています。大事なのは「映画館のあること」ではなく、「どんな作品を観ることができるか?」です。「シネマックス足利」のあった時代、近隣の4シネコンで、どこもかしこも”同じ作品”を上映していました。そしてその内の2つのシネコンが閉館しました。当然の経緯だと思います。今回の「ユナイデッド・シネマ アシコタウン足利」でも、同じような作品群が近日上映作品として紹介されています。これでは、私達夫婦の高崎通いは続いてしまいます。太田・佐野の2館との差別化はできるのか?付随のショッピングタウン規模では、太田・佐野に太刀打ちすることは不可能です。映画館独自の魅力で訴えなければ、「シネマックス足利」と同じ経路をたどってしまうように思います。「映像の街」を謳う足利市ですので、上映スケジュールのほんの1部で良いのですから、作品の質を重んじる作品選択を望みたいところです。

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