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2016年5月29日 (日)

東京美術館巡り

金曜日、東京に行ってきました。元々は友人の展覧会を観に行くことが目的でしたが、たまの上京、「折角の機会だから」とついつい予定を詰め込み過ぎてしまいます。休日のお出かけ、(ゴルフ以外は)ほとんどは家内と一緒ですが、今回は孫の世話に家内が呼び出され、久々の単独上京になりました。

最初の目的地は上野、北千住から地下鉄に乗り換えます。東京都美術館到着は10時半くらいでした。国立西洋美術館の「カラバッチョ展」は長蛇の列になっていました。先程発表された世界文化遺産登録も影響しているのでしょうか?私のお目当ては都美術館での「公募団体ベストセレクション美術2016」なる展示会です。学生時代からの知人が国画会会員で招待状を送って頂きました。入館料もばかになりませんので助かります。

今回の展示会は27の公募団体が参加しての合同企画です。学生時代には公募展もよく観に行きました。日展も行きましたし、新制作協会や独立美術協会も行きました。若かった時代ですので前衛的な作品に魅力を感じていました。逆に東郷青児率いる二科会などには反発を持つ、今考えればありがちな美術好き青年でした。参加団体には懐かしさを感じる名前も、今回初めて接する団体名もあります。こういった機会でもなければ決して訪れることもないだろう公募団体も多く、その意味ではちょこちょこつまみ食いできる楽しい企画でした。団体それぞれに特徴があります。この作品数で作風特徴を特定するのは早計なのかも知れませんが、漠然とイメージする公募団体作風傾向は、ほぼ裏切られませんでした。しかし公募団体の日本美術界での位置、あの当時とは変わってきているように思います。池田満寿夫がヴェネツィア・ビエンナーレで大賞を受賞したのは1966年、これ以降美術界でのスターは公募団体以外から登場することが多くなりましたが、それでもまだ権威を保っていた気がします。私自身の関心が薄くなってしまってそう感じるのかも知れませんが、昨今の公募団体、”美術界の潮流”という点では随分と影の薄くなった感が否めません。

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今回出品している知人は、大学美術部時代に知り合った方です。一般大学美術部所属の私と違い、彼女は美大在学中でそのまま美術の道(版画)に進みました。個展等にも時折足を運び、作品も10数点所蔵しています。↓は私のコレクションの一部です。写真のできはかなり悪いですがご容赦下さい。

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次の目的地は六本木、日比谷線で1本です。六本木では2か所を周ります。まずは国立新美術館での「MIYAKE ISSEY展」、今回の上京では最後にプラスされたイベントです。ファッションに興味を持ち、美術雑誌以上にファッション雑誌を購読していた時期もありました。ただ、実用衣料としての関心よりも、美術同様に”作品”としての観方の方が強かったように思います。ですので関心を持ったデザイナーはゴルチエやヘルムート・ラング等、三宅一生もその流れですね。一生の”プラスティック・ボディ”には魅惑されました。今回初めてその実物を観ることができました。ただ惜しむらくは、裏側(背中側)を観られない展示方法だったことです。ほとんどの作品は360度周囲を開放していたのに、この一角だけが前面からだけの鑑賞でした。

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しかし三宅一生の頭の中はどんな構造になっているのだろう?一枚の布を折って畳んで立体にしてしまう、考えるとこんがらがってしまいます。

スケジュールが詰まっていますのでそうそうゆっくりもできません。六本木駅近くで昼食を済ませ、反対側の森美術館へ向かいます。「六本木クロッシング2016展」が3か所目の展示会です。こちらでの目当ては最近興味を持っている片山真理という作家です。9歳の時に両足を切断、義足を付けた自身そのものを個性として作品にしています。実際にご本人にお会いしたらどう接してよいのか困りそうですが、作品としては強いインパクトを感じます。三宅一生の”プラスティック・ボディ”に感じる魅惑とはかなり異なるのですが、どこか一部通じる部分もあるような気がしています。生身の肉体と人工的な義足、彼女の作るオブジェはその双方を含み、また共に拒む部分もあるような気がします。下面に鏡を配置した作品がエロスティックでした。今回の展示会は「クリエイティブ・コモン・ライセンス」とかで、非営利目的に限り写真撮影が許されています。

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この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。

「六本木クロッシング2016展」での他の作家の作品ですが、映像や鑑賞者を参加させるもの、行動や事象を作品化しようとした実験的な作品が多くなっています。難解で片山真理さんの作品がもしかしたら一番判りやすいかも知れません。こういった作品は、何かの折にふと意図が想像ついたりします。しかしそれまでは、「美術・芸術の定義・範囲」との思惑で鑑賞者を不安にします。芸術は自由であるべきです。しかし自身の考える”自由”の外にはみ出してしまった作品に対しては成すすべを無くします。やはり何か約束事で縛られている方が安心感はあるのでしょう。ただ昔、今でも一番好きな作家のひとりであるイヴ・クライン、なんだか判らなかったその作品が、ある日突然「判った!」気がした、その時の感動は忘れられません。もちろん、ちゃんと理解したわけでもなく、ちょっとした取っ掛かりを見つけただけだったのですが、一挙にそれで世界が広がった気がしました。理解しがたい作品に出合っても、あまり頭を悩ませず、「その内判るかも知れない」と放置するのもひとつの鑑賞方法かも知れません。

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最後は高校時代の同級生の作品展、今回は銀座での2人展です。「第三回たゆたう展」、タレント活動もしている城戸真亜子さんは友人(現多摩美大教授)の教え子だったそうで、その縁での2人展の3回目です。私は過去2回の展示会にもお邪魔しています。

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2人展は3回とも会場は異にします。今回は銀座の「ギャラリーあづま」、以前友人が個展でも使った場所です。今回はここ暫く続く花や樹木をイメージしたモノクロ主体の作品の他に、”木版ドローイング”なる色付きの作品も展示されてありました。若かりし頃はカラフルな色彩を特徴とした作家でしたが、久々の色使いです。もっとも路線変更というわけでもなさそうです。版画専門誌「版画藝術(安倍出版)」最新号(171号)にて特集された時に、技法紹介の意味合いも持って制作したシリーズの流れだそうです。その”木版ドローイング”の1作を購入予約してきました。彼の作品、所蔵は多分20点ほどだと思うのですが、リストも作っていません。「いつか時間を作って」と思いながら先延ばしになっています。10点ほどは家のあちこちに飾り、時折交換しています。

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ちなみにメットは息子のもの。私は自動二輪免許は持っていません。

美術館を巡ると先の展覧会のパンフも目にしてしまいます。見ると行きたくなる。今回目に付いたのは下の2展ですが、混み合うのは目に見えています。混むのが嫌いでディズニーランドにも行ったことがありませんし、”行列のできるラーメン店”などには絶対に行きません。”暴風雨の平日”でもあればチャンスかも?

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