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2018年4月21日 (土)

初恋の人に逢ってきました。

昨日金曜日、東京へ行ってきました。日帰りです。

まずは北千住乗り換えで乃木坂駅、国立新美術館へ。「至上の印象派展 ビュールレコレクション」、”世界で最も有名な美少女像”と言われるルノワールの「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢」が来日しています。中学生時代に画集で観て恋してしまった作品です。ま、美術好き若者ではそういった人も多かったと思います。

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個人的には全盛期の、あのふわふわしたルノワールの作風はあまり好きではありません。初期のものの方が好みです。国立西洋美術館にある松方コレクションの「アルジェリア風のパリの女たち」とか。しかしイレーヌ嬢、とても”8歳”とは思えません。日本的には15~16歳ですよね。持っていたイメージよりは少し小さめな作品でした。2枚目写真は会場でお土産に買った印刷写真(A4位?)です。こういった画像写真を買ったのは高校生時代以来かも?

ビュールレコレクションはスイス人実業家が集めた、印象派作品を中心とした壮大なコレクションです。セザンヌやマティス等の初期作品も観ることができました。一般的に知られる作風の完成する前に、すでに才能の芽を見通して確信していたのでしょうか?素晴らしいことです。展示作品は、近代絵画の萌芽ドラクロワに始まり、シスレーやマネ、モネ、そしてドガ、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャンと続きます。原田マハの小説に登場する、チュチュを着たドガの小さな踊り子のブロンズ像もありました。”原色の画家”と言われるゴッホ、彼の作品が決して原色で描かれていないことがよく判ります。混色にかなり白が多投されています。寧ろ原色が感じられるのはゴーギャンの方かも知れません。展示の最後はフォービズム・キュビズムで締めくくられています。この段階で見ると、ピカソよりもブラックの方が才能の息吹を感じることができます。ピカソにとってはキュビズムも通過点にしか過ぎなかったのでしょう。

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今回の展示の目玉のひとつが、これまでスイス国外に出たことが無かったというモネ睡蓮の大作です。4x2mの大作で迫力はありますが、やや散漫な感じもあります。作品の充実度から言えばより魅力的な睡蓮は他にあるように思いました。展示作品中ただ1点、写真撮影が許可されていました。

地下鉄駅に戻り2番目の目的地に行くべく二重橋駅へ。「三菱一号館美術館」です。展覧会は「ルドン 秘密の花園」です。オディロン・ルドンはフランス・ボルドー生まれの幻想画家、私の特に好きな画家のひとりです。鉛筆やリトグラフでの黒白の時代と油絵具やパステルで描かれた色鮮やかな作品の時代とがあります。私の好きなのはもちろん後者の時代です。学生時代に好きでよく使ったエメラルドグリーンやプルシャンブルーは、ルドンの影響もあったように思います。

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今回の展示の目玉は、ルドンの才能を評価して自宅ドムシー城の食堂壁画を依頼したドムシー男爵、その食堂壁画です。一堂に会した作品群は、その多くがオルセー美術館の所蔵となっていますが、その中心ともいうべき巨大パステル画「グラン・ブーケ」が三菱一号館美術館の所蔵となっています。撮影はもちろん禁止ですので写真はサイトからお借りしました。

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三菱所有の古いレンガ造り建物を補修利用しての美術館ですので、ドムシー城の様相は知る由もないのですが、貴族の館の食堂壁画として描かれた作品と非常にマッチして、通常の美術館で観るのとはきっと異なるのだろうと思えます。ルドンの色彩とインスピレーションに包まれて、とても幸せな時間でした。こういった感動は滅多にありません。昨年の川村記念美術館以来の感動です。ただ、ステラ作品に心揺り動かされたその時とは、感動の質は大きく異なります。やはり”幸せに包まれた”との表現が一番マッチする気がします。

パステル画作品の何点かのポストカードを、パステル画会の会員皆さんへのお土産に買って帰ろうと思っていたのですが、目を付けていた作品のすべてが「売り切れ」でした。残念。

山手線で渋谷へ移動、母校に立ち寄ってきました。事前にTwitterでお願いして、懐かしい部室を覗かせて頂くことになっていました。部室は1975年当時と同じ場所に同じようにありました。入学した1973年には2号館裏にあったプレハブ建物が部室でしたが取り壊しが決まり、私達が役員学年でしたので学校側との交渉に当たりました。色々と注文条件を出したのですが、比較的好意的に条件は受け入れて貰ったと思います。それから43年、内部の壁は綺麗に塗り直してあったものの、構造も雰囲気もほとんど当時と変わってはいませんでした。入口ドアに刷られたシルクスクリーン文字は、展示会ポスターや住所録表紙等の試し刷りでした。多くは私の現役時代のものです。塗り潰さずそのまま残されていたのは嬉しかったですね。

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この日最後の予定は友人との飲み会です。ただの飲み会では無く、展示会の打ち合わせが主目的での集まりです。1976年に仲間4人で銀座で4人展を開催しました。同じ青学美術部3人と芝浦工大美術部1人での4人展です。当時美術の中心地は”銀座”というのが定番、銀座での展示会はかなり背伸びした企てでした。それから40数年、長らくお休みしていた絵画制作を復活、昔の若者もすっかり歳を取りました。そして昨年、「もう1度4人展を、」という想いが沸き上がってきました。それを現実化するべく、当時の4人が渋谷の酒場に集まったわけです。一応開催は来年秋を目標に、作品制作に励むことになりました。メンバー2人が少し調べて、会場となる画廊も候補が上がっています。今年中に予約して準備に入ることとなると思います。すっかり鈍ってしまった筆も磨かなくてはなりません。来月にもう1度集合して、候補画廊を4人で見て周り検討する次第です。

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↓の写真は、4人展復活の切欠となった、ひょいと出てきてしまった昔の案内ハガキです。4人展名称は奮っています。若気の至り、今となっては恥ずかしい名前ですが、そんなバカもできた時代が懐かしいです。

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