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2018年7月 5日 (木)

展覧会あちこち、東京・高崎。

5月・6月、友人の展覧会もあったせいもありますが、結構頻繁に上京していました。折角東京まで行くなら、と、都合の合う展覧会を巡回しました。面白そうな展覧会が続いたせいもありますが、情報を得ると行きたくなってしまう、映画館での”予告編”を見て興味を持ってしまうのと一緒かな?ただし、映画の予告編は実際の筋書きや内容から意図的にずらして客を「騙して集客を図る」部分もあり信用できませんが。

5/24「ジョルジュ・ブラック展 パナソニック汐留美術館」 ピカソと並ぶキュビズムの巨匠ですが、今回の企画はちょっと変わって”ジュエリー”がメインです。知らなかったのですが、晩年には宝石デザイナーとコラボしてジュエリー制作に没頭していたようです。半抽象のテーマからの転用、こうして観てみると発想も理解できます。しかし材料がナンセ高価ですから、巨匠が芸術作品として造ってはいったいどの程度の価格・価値になるのやら想像ができません。多くは美術館所蔵のようですが、個人で持つセレブも居るのでしょうね。この日は、以前の日記でちょこっと書いたのですが、来年秋に計画している4人展の打ち合わせでの上京でした。早めに出て打ち合わせ前に美術館に寄りました。

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2人展開催中の高校時代友人の多摩美大教授、銀座での第2会場展示も観てきました。モノプリントの作品で20,000円というお手頃作品もあって気持ちが動いたのですが、この時期は予算超過、我慢しました。

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5/27「ターナー 風景の歌 損保ジャパン日本興亜美術館」 私の画風とは大きく異なりますが、好きな画家のひとりです。好むタイプの作品は少なかったのですが勉強になりました。以前から考え答えの出せなかった疑問にも少しは近い回答が出た気がします。

Img_20180527_133033_5 Img_20180527_133844_2 Img_20180527_134043_3 水彩画、特に”淡彩”と呼ばれる技法での作品に関してです。日曜画家向けの水彩画講習や技法書、絵手紙指導等でよく見られる描き方です。「綺麗・上手い・じょうず」とは私も感じるのですが、それでもどうも同意できない、気に入らない、良いと思えない、その理由が自身でもはっきり掴めずに居ました。話は40年も以前に遡ります。大学美術部時代、後輩に水彩画の上手い男が居ました。夏合宿での作品批評会で彼の作品を散々に貶してしまいました。上手いのは判る、でも好きになれない、皮肉を込めて「何処で手を抜いた?」と、若気の至りで批判してしまったのです。自身でも「上手」と認めながら何処が気に入らないのか、よく理解できていませんでした。後で彼、悔し涙を流していたみたいです。作品の欠点を具体的に指摘できないままでの辛辣な批判、今でも脳裏に残ってしまっています。最上級生としては相応しくない対応でした。若い独り善がりでの残酷さですね。

ターナーの水彩画を観ていて、”淡彩”技法との差に気付いた部分があります。単純な、なぜ今まで気付かなかったのか不思議な事柄です。ターナーは風景など対象を”見つめて”描いている、そっくりそのまま写すということではありませんが、少なくとも対象から得たインスピレーションを造形しようとしています。一方”淡彩”は型通りの技法に対象の方を当て嵌めている、つまりは”技法”がメインになってしまっている部分があるように思うのです。風景なり静物なり、対象を見なくても描けるようになってしまう不幸ですね。「上手気に綺麗に描く」しかし対象物への理解や観察・感情は薄まってしまう、そこがきっと私の不満を持って見ていたところなのでしょう。例えば薔薇の花束を描くとします。同じ薔薇でも同じ色・種類の薔薇でも、よく観察すると1輪1輪、また花びら1枚1枚でも異なります。それを”薔薇”という概念で描いてしまう、実物をある意味無視して、筆捌きで綺麗に見えるように描いてしまう、そう考えると”淡彩”技法を編み出した人、指導している人の罪は軽からず思えてきます。「良い作品」ではなく「上手に見える」作品を描く、趣味講習では有り勝ちなのかも知れませんが、やはり本質から離れた安易な道ですよね?

ターナー展の後、再度友人の2人展メイン会場の方に顔を出しました。3回目です。この展示会で2点を購入しました。最後の2点がそれです。

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5/27、この日のメイン目的は実は、「森高千里30周年ライブ」でした。展覧会場から三軒茶屋の昭和女子大人見講堂に移動しました。シングルカット曲を2日間に渡って発売順に歌うという、かなり変則なライブです。構成的には疑問が残りますが、「思い付いたらなんでもやってみたい」森高ワールドの所以でしょう。ベテランファンにとっては、青春時代を順繰りに蘇らせる効果はあったようです。私の参戦は残念ながらこの日1日のみ、後半を体験することはできませんでした。

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5/30「水野暁 リアリティのありか 高崎市美術館」 以前何処か?で浅間山を描いた大作を観て興味を抱いた作家です。今回も中々面白く拝見しました。技法はリアリティですが、時間の経過した風景を同じ画面に重ねたり、写真のようにそっくり描くのとは違った”リアリティ”を表現しています。下段中央がその浅間山大作ですが、半分しか入りませんでした。

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そこから「高崎市山田かまち美術館」へ移動。個人美術館だった時代に1度来ていますが、今の建物になってからは初めてです。高校生時代にエレキギターでの感電事故で早世した、”画家”にもまだなっていない青年か少年か、彼の幼少期から高校時代までの作品を集めた美術館です。私よりは7歳年下ですが、生きた時代には共通性もあります。氷室京介とバンドを組んだ(高崎市出身・同い年)こともあったそうですので、そのまま成長していれば画家では無く演奏家になっていたかも知れません。同じ年頃での私の作品と比べると、自信過剰ではなく私の方が技法的には上だと思います。だた、私の絵は硬くて面白みがない、その点でかまち作品は自由で弾けています。「上手い絵」を描こうとしていない、そこが才能なのでしょうね。

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6/28「プーシキン美術館展 東京都美術館」 だいぶ前に上京した時、多分「プラド美術館展」の時だと思うのですが、前売り券を購入していました。初めての”シニア券”です。シニア設定の無い展示会もあり、割引率も様々ですが、プーシキンは”半額”という大盤振る舞いです。買った当時はまだ64歳、65歳になって初めて使えます。

Img_20180628_130942 「旅するフランス風景画」という副題が付いています。印象派以前の、クロード・ロランやジャン・フランソワ・ミレーに始まり、ギュスターブ・クールベの写実派を経て、印象派の萌芽カミーユ・コローやアルフレッド・シスレー、カミーユ・ピサロ、そしてルノワールやモネへと続きます。展示会の目玉ともいうべきクロード・モネの「草上の昼食」も見事ですが、最後のフロアでのポール・セザンヌの「サント・ヴィクトワール山」、そしてモーリス・ド・ヴラマンクの「オーヴェールの風景」、圧巻はピエール・ボナールの大作「夏・ダンス」、もう目が眩むばかりです。さすがロシア三大美術館です。

今回は図録も購入、2,300円、でしたが・・・・・・・・全く阿呆なことに電車内に忘れてきてしまいました。手に、ゴミ箱が無いので捨てられないゴミ入りスーパーバッグと図録入りビニール袋を一緒に持ち、気付いたらゴミ入りだけになってました。逆なら良かったのに・・・。藤田嗣治展の前売り券も入ってました。JR、営団地下鉄双方に問合せしましたが、出てきませんでした。悔しいよ~。

上野から乃木坂の国立新美術館へ。地元の画材屋に無料招待券があった「日象展」、特に興味のある公募団体ではないのですが(というか名も知らなかった)、腕試しに何処か応募してみようと考えていて、知名度の高い公募団体はどうせ無理ですから「どんなものかな?」との視察がてらです。ま、公募団体としてのレベルは下の方ですね。会員作品は確かにそれなりですが、一般応募作品は多少上手な素人愛好家レベル作品も入選しています。入賞は無理でも入選可能性はかなりあるように(自信過剰?)感じました。来年出してみようかな。次回国立新美術館に来るのは「ルーヴル美術館展」、家内分と2枚、前売り券購入済みです。因みに家内も大学時代は美術部に属していました。Img_20180628_155144_2

 帰途銀座に寄り、名前も懐かしい「南天子画廊」を覗きました。所蔵の宇佐美圭司作品が飾られてありました。東大食堂にあった壁画が、改装の折に無知な職員により「廃棄処分」されてしまったという、あの宇佐美圭司です。全く信じられない話です。大学生時代には新進気鋭の若手作家、池田満寿夫・荒川修作・三尾幸三と並び憧れの作家でした。下写真は画廊で買った和歌山県立美術館での図録で、会場にあった作品ではありません。最後の写真は私のコレクション、シルク小品。

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