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2023年10月19日 (木)

最近読んだ本『青春~』『旅だから~』『ひとたびは~』

『青春ピカソ』岡本太郎 新潮文庫 2000年(2020年14刷・1953年新潮社)20231010_091417

 

 画家・岡本太郎は「芸術は~‼」とか変人ぶってはいましたが、どうもあれは自己演出だったらしい。芸術論と言える著作も多数ある。本書は巨匠・ピカソの関して書いた本ではありますが、寧ろ岡本自身の絵画・芸術との出会い、そしてピカソにピカソの作品に相対しての自身の姿勢、芸術的変容を書き記した、エッセイであり自伝でもあるように感じました。人生に2度だけ「絵画作品の前で泣いた」それはセザンヌとピカソだったそうです。

 岡本は、ピカソを大家として奉ることを否定します。ピカソを「乗り越える」ことが芸術の未来であり自身の目標であると。しかしその実、彼のピカソに対する尊敬と敬愛の情は文章のあちこちに散見されます。ピカソの偉大さを認めながら、師として(もちろんその意識もあるでしょうが、)よりは「ライバル」として、偉大なる障壁として最大の愛情を持って敵視する、そんな関係性なのでしょう。

 本書は1953年に出版された本の文庫化です。70年前、私の生まれた年です。「昭和」イメージの強い作家ですが、実は大正生まれでした。昨年、東京都美術館での「展覧会 岡本太郎」の写真も少し載せておきます。

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『旅だから出逢えた言葉』伊集院 静 小学館文庫2017年(2021年第2刷・2013年小学館)20231010_091417

 

 伊集院静の小説はまだ読んだことがありません。『美の旅人 フランス編』文庫本三巻を読んでいます。その印象(が良くて)で買った本です。おそらく、『美の旅人』シリーズで旅した時に「出逢った言葉」も含まれているのでしょう。旅エッセイとしては悪くないと思います。ただ特に心に刻まれるエピソードがあるわけでもありませんし、「出逢えた言葉」に感銘を受けたわけでもありません。「旅だから」の言葉通り、その時その瞬間にその場所で「出逢えた」故に価値のあった言葉なのでしょう。第三者として傍観する読者には、その感慨は伝わり辛い。特に「言葉」に拘ることなく、旅エッセイとして読んで過不足ない本だと思います。

 特別な感銘は無かったけれど、未読の『美の旅人 スペイン編』を読んでみたくなりました。

  

 

『ひとたびはポプラに臥す1』宮本 輝 集英社文庫 2022年(1997年講談社)20231010_091523

 

 宮本輝の小説は未読、このの本が初めての出会いです。人気のある作家だと聞き、「シルクロード」という言葉に惹かれ手に取りました。昔読んだ井上靖の「敦煌」、佐藤浩市主演での映画もありました。太古の歴史に潜むロマンとエトランジェ的哀愁に浸る旅エッセイ、そんなものを期待して読み始めました。

 ところがドッコイ、全くもってそんな期待はたちどころに粉砕されました。グルメもエトランジェも哀切に満ちた人との出会いも、もぉな~~んもありません。旅エッセイを読んで「こんな所行きたくない!」と思ったのは初めてかも。灼熱と不衛生、文化革命的官僚腐敗、読み続けるのも辛くなるような苦行旅でした。下痢と賄賂と悪路、20年心に抱いていたという作者待望の旅なのだけれど、等の宮本輝氏はいったいどう感じたのか失望と満足と。

気楽に買ってしまって読み始めて暫くして気付きました。「1」だったのだと。全3巻あるとは知りませんでした。第1巻で距離的には半分に近い距離を進んでいます。残り2巻で2/3と言うことは、この先は更に厳しい難路がトラブルが待っているということなのか? 気が重くなって迷います。しかし旅の終わりでの作者の感慨も知りたい。ん~読むか…、少し間を置いて考えよう…。

2023年10月 7日 (土)

美術散策、東京・栃木。

ここ暫く、あちこち美術展巡りをしています。周りだすとキリがない。

 

10月2日(月) 国立新美術館「新制作展」学生時代、比較的好きな公募団体でした。ま、回数はそんなに行ってないのですが。今回は他に用事があって上京、月曜はお休みの美術館が多く、新美術館は火曜のお休みですので丁度良かった。絵画活動再開後には、2018年に観に行っています。今観ても、比較的好みの作風が多いようにも感じました。

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「東京岩手美術展」知人が出展しているので立ち寄りました。岩手県出身作家でのグループ展です。有楽町交通会館B1Fギャラリーでの開催。

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10月3日(火) 栃木県立美術館「栃木県芸術祭美術展」通称「県展」です。今年の大賞(芸術祭賞)は理解できません。力も魅力も感じない、ナンで選ばれたんだろう? 準大賞の方がまだマシに感じます。

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「春陽会栃木研究室展」県総合文化センターにて開催。地元の知人が3人出展していました。

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帰途、鹿沼市立川上澄生美術館にも立ち寄りました。館内は撮影禁止なので写真は少ない。1階ギャラリーのみ撮影可。

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10月6日(金) 富弘美術館「それでも咲いた」星野富弘作、詩画作品を展示する美術館です。当日はお天気も良く、草木湖の景色が綺麗でした。

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小杉放菴記念日光美術館「新たな時代のエトランゼ」日光出身の小杉放菴作品を展示する美術館。小杉放菴はその出だしは洋画家でした。洋画を学ぶためのパリ留学で却って日本美術に目覚め、帰国後に日本画を描くようになりました。今回はパリ留学を経験した洋画家を集めての展示会です。今年他界した野見山尭治作品が迫力ありました。

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友人が出展する版画協会の「版画展」も行く予定だし、東京都現代美術館での「デイビット・ホックニー展」も行きたい。国立博物館での4大絵巻も。体力気力とお財布と、持つだろうか…。    

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