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2024年4月17日 (水)

最近読んだ本『ピカソに~』『私の家』『原田マハの~』『旅だから~』

『ピカソになれない私たち』一色さゆり 幻冬舎文庫 2022年(2020年幻冬舎)20240326_201010

 

 東京藝術大学出身の作者が、架空の芸術大学「東京美術大学」での、油画科で1番厳しいという森本ゼミで卒業製作に励む4人のゼミ生の1年間を描きます。50年以上の昔、美大進学を父親に反対され一般大学に進学しました。作品文中に「20倍もの競争率になる」と書かれている合格率、モデルとなった東京藝大油画科、私の時代では50倍に近かった。圧倒的に多い女子比率といい、時代は変わっています。 

そして古希を迎えた現在、通信美大在籍3年目を迎えています。最初の2年間は芸術学専攻でしたので、油画では1年を終了したところです。卒業製作は来年に予定しています。その意味では身に滲む部分も多い。砂利道の小石を1粒1粒描く精密描写課題などやりたくない。似たようなことはやらされるんですけど…。終盤は他人事とは思えず感極まって涙ぐみそうにもなりました。他人事として読む方々はどう感じるのだろう?  

 

『私の家』青山七恵 集英社文庫 2022年 Image_20240409_0008

 

 2007年に芥川龍之介賞を受賞した作家だそうですが、初めて読みました。どうやって選んだのか記憶にありません。「たまたま手に取った」のでしょう。そういった出会いもあります。 

親子・兄弟・大叔母、三代に渡る親族の「家」にまつわる物語です。それぞれの関係・悩み・行動、親族ならではの近しい関係でのぶつかり・イザコザ、日常的にありそうな些細での苛つき、軋轢。読んでいて少しイラつかされる部分はあります。あと、それと「家」との結び付きが、私にはピンと来ませんでした。章により主人公が入れ替わる、時代も行きつ戻りつするので戸惑う部分もありました。判るようで判らない、煮え切らない思いの残った作品でした。何かの折に、思い当たることもあるのかも知れません。そういった読書も過去にはありました。  

 

芸術新潮4月号『原田マハのポスト印象派物語』原田マハ 2024年4月新潮社Image_20240409_0007  

 

 高いので美術雑誌は大抵立ち読みですが、今号は原田マハがメイン記事を書いていたので買ってしまいました。税込み1,500円。 

「ポスト印象派物語」として、5人の画家を取り上げています。時空を超えて、エミール・ベルナールと共にそれぞれの画家を訪ねるとの設定です。今でも最も好きなマハ作品は『ジヴェルニーの食卓』です。『原田マハの印象派物語』も悪くない。そこまでは行きませんがそこそこ楽しめる文章でした。エッセイ以上小説未満。オーヴェールもポン=タヴェンも行きたいなぁ、もちろんパリも。

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『旅だから出逢えた言葉Ⅱ』伊集院静 小学館文庫(2021年・2017年小学館)Image_20240415_0002


『~Ⅰ』に続いての購読です。面白い、興味深い言葉も、何故敢えて?との言葉も混在しますが、その時々、その旅の中で心に滲みた言葉を挙げていますので、部外者読者には想像の届かない部分もあるのだと思います。『~Ⅰ』よりもしんみり読むことができました。

松井秀喜、国民栄誉賞受賞時での記事、「おそらく今後あらわれるかどうかわからないワールドシリーズMVPという栄誉~」との言葉があります。当時は想像もできなかったであろう大谷君の活躍、昨年11月に73歳で亡くなられた作者、松井に続く快挙を想像していたかも知れません。『~Ⅲ』も出ていますが買うかどうかは判りません。もうイイかな? 寧ろ『美の旅人 スペイン編』に心が動きます。

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