「韓国・下町人情紀行」

「韓国・下町人情紀行」 鄭銀淑著 朝日新書

韓国・下町人情紀行 韓国・下町人情紀行

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世宗大学卒で、日本留学経験のある作者が、韓国の田舎やソウル・釜山の下町を案内する旅本です。全羅南道の黒山島に始まり、統営・青鶴洞・咸平など、そしてソウル市内の千戸洞や永登浦など、訪れた事の無い地がほとんどですし、半数以上が初めて聞く地名です。何も無い田舎町に降り立ち、街歩きをして手近な食堂・居酒屋に入る、そして昔話に耳を傾ける。なんか、「旅だなぁ~」という実感の濃い、ある種憧れの旅姿です。韓国に縁が出来てもう10年以上経ちますが、韓国語はほとんどしゃべれません。普通の、ソウルでの食べて飲んで歌っての旅でしたら、簡単な単語だけでもなんとかなります。しかしこういった、人に触れる旅では、言葉は必要でしょうね。少しは真面目に勉強しようかなと、そう思わせるくらいに魅力的な旅物語でした。手始めに、(韓国語駄目でもなんとかなりそうな)ナム兄弟の家のある永登浦の下町でも周ってみようか・・・。

韓国の美味しい町 韓国の美味しい町
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雪の日

この冬の雪は2回目ですが、積もったの初めてです。よく誤解されるのですが、”栃木”と言うと雪の多いイメージがあるようです。もちろん県北部の日光・那須ではそうなのですが、当地は栃木と言っても埼玉に隣接した地域、降雪は寧ろ、東京より少ない程度です。今日も、午前中の内には小降りになり、その後雨交じり、道路の雪はさっさと無くなってしまいました。

実は本日はゴルフの予定でした。当初から危ぶんではいたのですが、早朝からの雪で早々と中止が決まり二度寝していました。遅い朝食を取り家内とお出かけ、雪の渡良瀬橋の写真を撮り(家内の携帯)、久し振りに市立美術館(http://www.watv.ne.jp/~ashi-bi/)を訪れてみました。現在、地元画家の展覧会を開催中です。写真は先2枚が渡良瀬橋、後2枚は娘から送られてきた東京某所です。080203_132027 080203_132203 200802031 200802032

                            

その後、すぐ前の本屋さんに立ち寄り、本を数冊買いました。私の買ったのは、「戦乱の日本史 新説長篠の戦い(小学館)」と「今がわかる時代がわかる世界地図(誠美堂出版)」です。「戦乱の~」は「小学館ウイークリーブック」というシリーズの第1巻です。毎週買うつもりはありませんが、22巻の「朝鮮出兵」は買うかも知れません。「世界地図」は、単なる地図帳では無く、世界の情勢・統計の載っているものです。軍事力や資源・GDP、セブンイレブンの国別店舗数まで載っています。ちょっと面白そう。

週刊新説戦乱の日本史 2008年2月5日号 週刊新説戦乱の日本史 2008年2月5日号
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今がわかる時代がわかる世界地図 2008年版 (2008) (SEIBIDO MOOK) (SEIBIDO MOOK) Book 今がわかる時代がわかる世界地図 2008年版 (2008) (SEIBIDO MOOK) (SEIBIDO MOOK)

著者:成美堂出版編集部
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「中国美人伝」

いつも何冊かの本を平行して読んでいるのですが、最近は読書に費やす時間はほんの僅かです。ですので、読み切るのに何ヶ月もかかってしまう場合もあります。(笑) そんな中、上京等での電車内は読書のはかどる時間帯です。昨日の上京、東京事変ライブのためでしたが、その車中で読み終わりました。陳舜臣著の「中国美人伝」です。

女性の、歴史の表舞台で活躍する機会は少ないですが、そんな女性にスポットを当てた短編集です。小説新潮に不定期連載されたものを纏めたものだそうです。「西施」「卓文君」「王昭君」「皇后羊献容」「薛濤」「萬貴妃」「董妃」の7作品が収められていますが、名を知っていたのは西施と王昭君だけです。王昭君は、彼女を主人公にした小説を読んだ事がありますが、有名な西施でも、”傾国の美女”として、歴史のあだ花、脇役として登場するだけでした。そういった女性達を、意思を持ち心を持って人間として”活きた”存在として描こうとした作品群のようです。「西施は死んでいなかった」との設定は、現実には無理でしょうし、”薄幸の美女”への後世からの”願望”なのでしょう。他の女性達に関しても、歴史に残された足跡はごく僅かでしょうから、多くは作者の創作・推理推測なのでしょう。しかしだからこそ、歴史小説家として自由に発想を膨らませる事のできるテーマでもあるのでしょうね。そのせいか、常の作者に比べても、より活き活きと発想を展開させているようにも感じました。楽しく読み切ることができました。

中国美人伝 (中公文庫 ち 3-41) Book 中国美人伝 (中公文庫 ち 3-41)

著者:陳 舜臣
販売元:中央公論新社
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「楊家将」

北方謙三著「楊家将」、PHP文庫上下2巻にて読み終わりました。中国では「三国志」「水滸伝」と並ぶ人気があるそうです。京劇での人気題目とか。文庫本帯の「三国志より面白い!」の文字に惹かれて読んでみましたが、確かに面白い!

中国宋代での、楊一族の、遼との戦いを描いた歴史小説です。当主楊業と7人の息子達、その奮戦と宋禁軍譜代将との確執、宿敵「白き狼」こと邪律休哥との戦い。歴史小説の面白さをふんだんに盛り込んだ、血湧き胸躍る物語です。この小説には、物語全編を通しての確固たる主役が居ません。その場により、楊六郎であったり七郎、また四郎であったり、また遼の邪律休哥であったりします。戦いを片方の目線で勧善懲悪的に描く事をせず、それぞれを生きた人間として描いています。作者は、千年前の英雄達を、活き活きと描き活躍させることに成功しています。史実にも縛られず、かといって反するわけでも無く、また原典「楊家将演義」にも束縛されず、見事に理想的”武人”を描き切ったように見えます。物語りも無駄なく、厭きさせず進行します。一気に読破させる勢いを持った作品だと思います。作者はこの作品によって、第38回吉川英治賞を受賞しているそうです。

楊家将〈上〉 Book 楊家将〈上〉

著者:北方 謙三
販売元:PHP研究所
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楊一族の物語は、まだまだ続くそう、作者の手による続編「血涙」も、すでに昨年出版されています。文庫本化を待って読んでみたいと思っています。

血涙〈上〉―新楊家将 Book 血涙〈上〉―新楊家将

著者:北方 謙三
販売元:PHP研究所
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「ビューティフル・ネーム」

本は好きなのですが、普段はあまり費やす時間がありません。一番はかどるのは、移動中の電車の中です。土曜日に展示会のために上京(正確な目的地は千葉県内ですが・・・)、往復の車内、山手線などの短時間乗車でも本を取り出して読んでいました。途中夢中になってひと駅乗り過ごす失敗もありました。(笑)

往路車内で、読みかけだった鷺沢萌の「ビューティフルネーム」を読み終わりました。2004年4月突然この世を去ってしまった彼女の、遺作とも呼べる作品です。”名前”をテーマに書かれた作品、前の2作「眼鏡越しの空」と「故郷の春」は発表済みだったようですが、同じテーマの3作目「「ぴょんきち/チュン子」は未完、死後、PCの中から発見されたそうです。文章スタイルで迷ったのか、2種類の文面が残されています。同じくPCから発見された、「春の居場所(PCには題名は記されず、内容からの仮題だそうです。)」と共に、未完のまま掲載、4作品入りの文庫本としてこの1月に発刊されたばかりの本です。

総題の通り、3作品は名前にまつわる物語ですが、韓国系の祖母を持つ彼女ですので、「通名」と「本名」との間で揺れる、在日韓国人2世3世での”思い”がテーマとして描かれています。私などが漠然と型通りに考える”差別”とはまた異なります。「名前とは?国籍とは?」との問いかけには、答える術を知りません。日本に生まれ日本で育ち、日本人と変わらぬ”通名”で育った人、韓国名で育った人、また作者のように、韓国の血の流れている事を知らずに育った人、同じようであり同じで無く、それぞれの意識と反発と悩みとの中で生活してきた人々。そう、”生活”と”個性”、当然”差別””国家アイデンティティ”の問題は出てきますが、それよりも、2つの名前と国を持つ事を”個性”としてどう消化生活してきたか、そんな物語であるように捉えました。大向こうを張った主義主張では無く、概略一元化できる話でも無い。重い問題でもあり、彼女彼らにとってはごく普通の日常でもあった。ナンカよく表現できませんが、”差別”と単純に捉えてしまう私達とは、また異なるニュアンスで書かれている事だけは感じる作品でした。

鷺沢萌という作家、初めて読んだのは「ケナリも花、サクラも花」だったと思います。何となく惹かれる思いを抱いた作品でした。「君はこの国を好きか」も「葉桜の日」も良い作品でした。一般的には「大統領のクリスマスツリー」で有名になった作家なのでしょうが、これは読んでいません。突然の死には驚きましたし、失って惜しい作家だったと、読んで今回もそう思いました。

ビューティフル・ネーム Book ビューティフル・ネーム

著者:鷺沢 萠
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Book 葉桜の日

著者:鷺沢 萠
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「香乱記」

本が好きで常に読んではいるのですが、連続して長時間、一気に読破する事はありません。また数冊いっぺんに平行して読んでいる場合も多く、読み終わるのに長期間要します。長編では1年を越えてしまった場合も・・・。(笑) 昼休み時間以外では、列車移動での時間が読書に当てられます。土曜の韓国オフ会出席上京での車内で、宮城谷昌光著「香乱記」を読み終わりました。面白く読みましたが、これも5ヶ月もかかっています。

宮城谷作品は結構読んでいます。古代中国歴史物が好きなのですが、諸葛孔明始め歴史の英傑、作者により歴史の見方により、描かれる人物像には違いがあります。三国志でも、日本では蜀(孔明・劉備・関羽・張飛)中心で描かれたものが一般に知られていますが、これは吉川英治作品があまりに有名なせいでしょう。陳瞬臣は魏(曹操等)からの見方で書いていますし、伴野朗は呉(孫権等)中心の物語を書いています。古代物では、確実な情報の少ない分、作者の想像を働かせる事のできる範囲が広く、その面でも面白さもあります。時には吉川本三国志を「歴史・史実」として捉えてしまう方をも見受けますが、あくまで歴史”小説”である事は忘れてはいけないでしょうね。

「香乱記」は秦末の動乱期を描いた作品ですが、主人公は漢帝国を造った劉邦でも稀代の英雄項羽でもありません。戦国時代の斉国王の末裔「田横(でんおう)」です。物語では、残虐無比の項羽と陰謀と変節の劉邦、その争いの渦中で正義を貫き倒れた信義の人として描かれています。宮城谷昌光という作家、教科書には載らない、歴史の脇役たる人物、士会とか華元とか、そういった人物の発掘・紹介にも力を発揮する作家です。またそういった作品には独特の魅力を感じさせます。知られていないだけに余計、作者の想像力を理想を盛り込める、そんな一面もあるのかも知れません。香乱記での田横、実際に描かれた通りの人物であったかどうかは誰にも判りません。しかし、中国の人口を半減させたとも言われる楚漢戦争の最中に、力に屈しない一条の光を描こうとした、作者の思いは強く感じられる作品でした。

香乱記〈1〉 Book 香乱記〈1〉

著者:宮城谷 昌光
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上海調べ

来月上旬に上海へ行きます。異業種交流会での行事で、以前企画されたものの、NYテロの影響で中止されました。翌年はまた鶏インフルエンザで・・・。今年新たに海外視察の話しが出て、一旦は韓国で4月と決定したものの、何やかやで延期・変更、7月の上海で落ち着きました。中国絡みのHNを名乗りながら、中国には旅した事がありません。2泊3日(蘇州、上海)で、企業視察もあり、三食全部定められている(しかも高い!)面白みの少なそうな旅ですが、これも致し方ありません。限られた時間を有効に使うべく、情報収集、「~歩き方」と「マップル」を買って来ました。

以前企画された時に、中国の現代小説「上海ベイビー」を読みました。読後感に「”限りなく透明なブルー”に似た感覚が・・・」とのものもありましたが、確かにそういった雰囲気も感じさせる小説です。中国では発禁になったそうです。読み返してみようと探したのですが見つかりません。また買って、その後に出てきたら勿体無いなぁ~、とか悩みながら書棚を見ていて、ついつい他の小説を買ってしまいました。宮城谷昌光の「香乱記」です。春秋戦国時代の斉の田横の物語です。文庫で全4巻。中国歴史ものも久々です。

上海ベイビー Book 上海ベイビー

著者:衛 慧
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香乱記〈1〉 Book 香乱記〈1〉

著者:宮城谷 昌光
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