フォスター・プラン

皆さんは”フォスター・プラン(プラン・ジャパン)”というものをご存知でしょうか?今日仕事を終えて帰ってみると、悲しい知らせのハガキが届いていました。フォスター・プランのパキスタン・マンセラ地区事務所が武装集団の襲撃を受け、職員3名とボランティア1名が死亡、多数が負傷したそうです。パキスタンの他地区事務所も、安全の確認の取れるまでの間、活動を一時中断するそうです。

”フォスター・プラン協会(プラン・ジャパン)http://www.plan-japan.org/home/index.html”は、途上国の地域開発を目的とした国際NGOです。プランに加盟すると、対象地域の子供さんを紹介されます。日本事務所を通して定額を振り込みますが、そのお金は紹介された少年少女に直接送られるわけでも、その子供個人に使われるわけでもありません。子供さんの住む地域の開発のために使われます。使い方はその地域での目標によって異なりますが、単なる一時的な経済援助では無く、学校での教材を揃える、井戸を掘る、女性自立教育等、地域の自立的発展を援助する方向で使われます。井戸を掘る事は、衛生的な水を供給するだけで無く、主として子供に課せられる労働である”水汲み”から解放する事により、学校に通う時間を作り上げる効果も期待されます。協会から紹介される子供さんは、謂わばその地域での活動の象徴です。定期的に子供さんの成長の様子・写真、地域での活動報告が送られてきます。その地域に住む人間の生活を身近に感じる事によって、送金したお金の活き方を実感する事ができます。

日本の空回りする経済援助、実際に必要とする人達に届かない、地域の実情に配慮の無い(現地で使いこなせない、修理の利かない最新機器を送り放置される)、金だけの、その場凌ぎの途上国援助に疑問を感じていた時に、その存在を知りました。長女が小学生にあがる頃でした。2人の子に恵まれ、平和な生活を送れる幸せの御礼にと、参加を決めました。私達にとって当たり前の日常が、遠く望めないものである子供達が世界には沢山居るのです。幼い我が子の姿と重ね合わせ、我が子の健やかな成長を祈る気持ちもありました。その子も大学を卒業して、今では東京で働いています。送金額は、月に1度、スナックでのお酒を我慢すれば足りる程度の額です。自らの幸せの罪滅ぼしでもあるのでしょう。

プランは、その地域での活動目標が達成された時、またはフォスター・チャイルド(紹介された子供さん)が自立年齢に達した時に終了となります。戦後の日本も援助対象国でした。復興を成し遂げ卒業したわけです。私に割り当てられた最初の国はアフリカのジンバブエでした。チャイルドが自立年齢に達し終了、次に紹介されたのがパキスタンの男の子でした。もう数年になります。

パキスタンの事務所の襲撃された詳しい事情は判りません。活動は現地ボランティアの協力によって支えられています。紐付きの援助でも無く、恨みを買うようなものでも無いはずです。多くの善意と、かけがえの無い尊い人命の失われた事が残念でなりません。安全が確保され、活動の再開される日を待ちたいと思います。

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参議院選挙

予想を上回る、自民党の歴史的惨敗になりそうですね。小泉政権成立以来、一貫して与党を支持してきた私ですが、今回はこりゃぁまぁ仕方ない、との思いです。あまりにマイナス要素が多過ぎました。それでいて、小泉さんと違い、安倍さんの態度がはっきりしない、煮え切らない。事の良し悪しは別にして?行動も発言もはっきり見えていた小泉さんの後ですので、安倍さんの不甲斐なさが際立ってしまいました。思い出してみれば、それ以前の総理のほとんどは、同様に煮え切らない人が多かったのですがね。

やはり焦点は「年金問題」なのでしょう。政策や理論よりも、一般国民もやはり”自身の損得が一番”、逆の意味での利益誘導型選挙でもあったように思います。与党に絶対的な信頼を置いていたわけではありません。不満も多々あります。しかしそれ以上に、私には民主党不信が根強くあります。”国民のため”というより、”自身のため、党のため”という、「政権獲得が一番目標」との姿勢に映る場面が多かったのです。”反対のための反対”と見える場面が多く感じられました。「最善が望めないなら次善」との、前向きな譲歩姿勢を持つ大人の党であったなら、今回は素直に「民主党」に一票入れたかも知れません。自民党には入れたくない、しかし民主党には更に・・・、という選択に困る選挙でした。

今回の勝利は、決して民主党が支持されたとは思いません。自民党への批判票です。それを誤解して欲しくないですね。民主党が支持されるとしたらこれからです。それを自覚して、今まで以上の責任を持っての行動を期待します。参院での議席を以って、単に議案不成立を目指すだけであれば、”百害あって一利なし”、国民の期待を裏切る事になります。

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「夏物語」歴史的汚点?

映画「夏物語」に対して、興味深いコメントを頂きました。レスで簡単にお答えできる内容でもありませんので、新たに書く事にしました。

>韓国という国は、歴史的汚点として この時代を振り返ること自体を避けているような気がするのですが。気のせいでしょうか?

>今回の「夏物語」も、歴史的汚点として あの時代のことは忘れ去ってしまいたいという国民感情に 敢えて挑戦する勇気がこの監督には無かった。そのように思えてなりません。

現状ではすでにこの時代、”歴史的汚点”という範疇には入らないと思います。「シルミド」や「大統領の理髪師」等、その時代での映画化は不可能だったでしょうから、時が経ち、文民政権が続き、”描ける時代になった”事は喜ばしく思います。「夏物語」に関しても、朴政権時代にはもちろん映画化は無理だったでしょう。朴政権時代は、”漢江の奇跡”と呼ばれた高度成長・復興の時代です。その政治手腕を評価され、後には独裁政権の歪を批判され、また再び再評価もされています。単純に”歴史的汚点の時代”とは評価できないと思います。

朝鮮戦争後韓国は、荒廃した国土・産業、そして東西冷戦の最前線に立たされた、苦難の中での復興を余儀なくされました。朝鮮半島の地下資源・工業力は北に集中していました。北は工業地帯、南は農業地帯、それが日帝時代の朝鮮半島です。南北分離で貧しくなったのは寧ろ韓国の方なのです。当時の国民総生産力は、北朝鮮の方が遥かに勝っていたはずです。

共産圏と(事実上の)国境を接し、米国の支援無しには成り立たない状況ですので「反共」は必須政策です。また政府の最低限の、そして一番大事な政策は「国民を食わす」事です。マルクスの予想では中産階級が育ち権利意識の確立した地に、最初の社会主義・共産主義国家が生まれるはずでした。英国のような地に。しかし実際に革命の起こったのはロシア・中国です。民衆に必要なのは「思想」より「食」だったのです。当時の韓国でも、「食えるなら共産国家でも良い」との思いが生まれないとも限りません。それを押さえ国民の意思を統一し、国民に貧困を甘受させるには、貧困の要因は政府であってはなりません。要因は他所に、つまり「日帝」にあらねばならなかったのです。そして「反共」「反日」が重要な二大政策になります。

一番反日意識の高いのは、実際に日帝時代を過ごした年代より、その時代を知らない次代、とはよく言われます。”反日政策”の成果です。客観的歴史認識よりも、善悪での評価、「日本人は悪、野蛮な民族」といった偏った歴史教育で、貧困への不満を日本に向け、日本の驚異的復興を「朝鮮人の犠牲の元に立つ繁栄」と批判、「日本に負けるな!」と扇動し国民を奮い立たせました。日本からの賠償金も、個人賠償では無く国家賠償として政府に吸収、復興費用として使いながら日本の名を伏せました。ですので一般韓国人は、”漢江の奇跡”に日本からの援助金・無利子融資金の使われた事を知りません。結果としてこの政策は成功し、苦難の時代を耐え復興を成し遂げました。その代わりに日韓関係に拭い切れない歪を残したのは皆さんご承知の通りです。

さて話を戻します。「夏物語」の時代が”歴史的汚点”だったのかどうか。この物語は、軍事独裁反共時代を過ごしたあるひとりの青年の物語です。つまりは”ある個人の体験”に過ぎないわけでもあります。これだけで、”政府の圧迫に怯える暗黒恐怖政治時代”と判断してしまうのは早計に思えます。時は高度成長期、最初の場面の主人公のような、”ノンポリお気楽青年”をも生み出す時代だったのです。上記理由から繁栄の裏には歪もあり、”汚点”部分もあった事は事実でしょう。しかしそれは成田闘争で無理やり土地を奪われた農民の居た日本と、ある部分では同様です。日帝時代の朝鮮でも、国を奪われた民族としてのアイデンティティ喪失感はあるにしても、反日活動家を除く大部分の民衆は普通の日常を送っていたはずですし、「夏物語」の時代でも、大部分の韓国人は同様だったはずです。決して”暗黒時代”では無かったはず。その表面的平穏の裏にあった悲劇、それを”汚点”と呼ぶ事もできるとは思いますし、それを描くのがこの作品本来の目的であったはず。それを描き切れなかったのは、単に監督の力量不足と感じています。少なくとも現状では、敢えて避けなくてはいけない、回避せざるを得なくなるような圧迫感の存在したようには思えません。

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ハングル

北朝鮮の核実験で騒がしいですね。韓国旅行掲示板にも、「大丈夫でしょうか?危険はありませんか?」とかの書き込みも出始めました。不安なのは判りますが、普段余程無関心なのでしょうね。大丈夫かどうかなど、安倍さんにもブッシュさんにも判るはずもありません。旅行掲示板で質問するあたり、日本の”平和ボケ”を象徴しているようにも思います。

それはさておき、首相夫人の訪韓報道の中に「ハングルで挨拶」との一文がありました。某10chでの番組ですが、これには呆れます。「ハングル」とは韓国語での「文字」を表す言葉、「ハングル語」という言語はありません。日本語に言い換えれば「ひらがなで挨拶」といった表現になります。元々はNHKでの語学講座、「韓国語講座」でも「朝鮮語講座」でも反発を抱きかねない、窮余の策が共通の文字「ハングル」を講座名に使う事でした。ですので「~語講座」という標題の中、唯一「語」の付かない、「ハングル講座」になったわけです。これが元凶で巷に「ハングル語」という誤った表現が蔓延してしまったわけですが、公共放送で同じ過ちを犯すとは・・・。

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小泉首相

新内閣成立で、もう既に「前首相」ですね。この小泉首相の果たした役割、私はかなり高く評価しています。元々は”瓢箪から駒”的な、やり手の無かった故に政権に就いたような印象もあります。これ程の長期政権になろうとは、当初から予想していた人は少なかったように思います。「取り合えずあいつにやらせて、落ち着いたら俺が・・・」とか考えていた大物議員も居たのではないでしょうか。

最初に驚かされたのは、自民党政権である限り不可能と思っていた、「派閥均衡順送り組閣」を打ち壊した事です。これは特筆に値する功績かと思っています。何故評価されないのか不思議です。日中・日韓問題でも、最適な対応とは思いませんが、歴代政権が「火中の栗を拾う」事を嫌がり先送りしてきた項目です。問題の解決には、避けて通れない部分と思っています。寧ろ歴代政権が無責任だったのでしょう。もちろん物事には”時期”というものもありますので、「韓流」で一般日本人にも韓国が身近になった今日この頃、多少火傷をしても拾うべき栗だったのだと思っています。そして「パフォーマー」と批判されますが、政治を判り易く見せた点、今までなら「自分には関係無い、誰がやっても同じ」としていた一般民衆・無関心層にも、賛同であれ批判であれ、関心を持たせる道筋を開きました。これも大きな功績だと思います。評価は後代になるでしょうが、歴代首相の中でも、特別の地位を占める評価を得て不思議は無い、そう思っています。

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小泉首相靖国参拝

小泉首相の靖国参拝、それ自体は支持しています。「中・韓の反発があるから、」という理由で避ける事は、主客転倒だと思います。他人の気に障る事は何もしてはいけないのか?「ひとの嫌がる事はしてはいけません。」は、嫌がること=悪い事、との前提です。中・韓の反発を気に掛ける以前に、靖国参拝の意味を考えるべきでしょう。

アンケート調査では、日本人の過半数が参拝を支持しているそうです。現在では、靖国参拝を「戦争肯定」との意思表示と考える日本人は、一部右翼を除いては、皆無に近いと思います。中・韓の反発は、参拝そのものというより、その後ろに隠された”意図”への疑惑だと思います。その”疑惑”のある限り、参拝を止めても問題は解決するはずもありません。国の犠牲になった人々を慰霊する、戦争の悲惨さを顧みて平和を願う、その象徴としての参拝であるならば、寧ろ積極的に堂々と行うべきだと思っています。その点では、小泉首相の行動は片手落ちだと思います。参拝の意図を積極的に伝える努力、そして根本には、日本の過去の過ちを反面教師に、平和への、そして日韓・日中関係の緊密化への努力、そこに力を注いでいたようには思えません。私は寧ろ、参拝という、表面に滲み出た枝葉部分にばかりが注目されている事を、憂慮してしまいます。

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日本人はあまりに知らな過ぎます。若い人では、「併合」の事実すら知らない人も珍しくありません。「歴史歪曲」は立場・見方での違いと思いますが、歴代日本政府はあまりに避け過ぎてきたように思います。小泉首相の参拝、これを意義あるものにするならば、日韓の過去に関しても、積極的に知らしめるべきかと思います。この部分も首相の”片手落ち”だと思います。

ここのアフィリエイト対象外なのですが、「李朝滅亡(片野次雄・新潮文庫)」も、李朝末期の日韓関係を知るには良い本だと思います。

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