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2015年5月 4日 (月)

高崎日帰り、映画&だるま寺&高崎市美術館

GWなか日、日本全国、また海外へと民族大移動が繰り広げられている模様。我が家では、金は無いし混んでるところは嫌い、でもちょいと近場くらいは、ということでお隣群馬県の高崎市まで出かけてきました。切っ掛けの目的地は「シネマテーク高崎」、地方では珍しい名画座的な映画館でマイナー作品を上映しています。前回は「百円の恋」を観に行った映画館です。当初の目論みでは午前中に映画を観てしまうつもりでいたのですが、勝手に「関係ない」と決めつけていたGW渋滞(事故渋滞絡み)で上映時間に間に合わず、順番を逆にしてまずは市内観光から始めることになりました。

高崎と言えば”だるま”、正月のだるま市は例年TV等で報道されます。とは言え、実は1度も訪れたことがありませんでした。それで今回はこの「少林山達磨寺(http://www.daruma.or.jp/)」を最初の目的地としてみました。高崎市街から安中方面に10kmほど、約15分ほどで到着します。300年の歴史を誇り、縁起達磨発祥の地でもあるそうです。毎年1月6、7日に開催される「七草大祭だるま市」には数十万人の参詣者が訪れるそう。さして広くない境内に数十万人、と聞いただけで正月には訪れたくないと思ってしまいます。繰り返しますが混んだ場所は嫌い。(笑) GWでも空いていて良かったです。ツツジが綺麗に咲いていました。

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本堂に当たる霊符堂前には、お礼奉納された願掛けだるまが並びます。数としてはやはり”合格”だるまが多いですね。お隣の達磨堂内には、全国のだるまコレクションが展示されてあります。選挙に使われたのでしょうか?群馬県出身の歴代総理大臣の大達磨も並べられていました。

駅に近い市街地中心部に戻り昼食。私は”ソースかつ丼”にしました。玉子で閉じる一般的なものと異なり、ご飯の上にキャベツ・トンカツを乗せソースをかけただけのものです。この辺りでは一般的な食べ方です。食堂に美術館の割引券が置いてありました。ラッキー!300円が250円に。割引無くても安い美術館です。群馬って美術文化事業に結構力を入れています。

食後は「高崎市美術館(http://www.city.takasaki.gunma.jp/docs/2014011000353/)」へ。駅からも近い市街地内にある美術館です。現在の企画展は「世界をポップに!!ポップアートinアメリカ」でした。ジャスパー・ジョーンズ、ロイ・リキテンシュタイン、アンディ・ウォーホール、フランク・ステラ等の作品が集められていました。日本からは池田満寿夫、草間弥生、靉嘔など。アメリカでは1960年代始めから盛んになっていたようですが、日本で一般的に作品を観ることができるようになったのは1970年代半ばからだったように思います。その当時、大学美術部員として結構本気で絵に取り組んでいたもので、ポップ・オップ・ミニマル、またスーパーリアリズム作品等に熱くなったのを憶えています。東京ビエンナーレとかアンデパンダン展、銀座の画廊でも新進作家の前衛作品が多く展示される時代でした。ユーミンの歌同様、私にとってはポップアート作品も、若き日の想いに繋がるほろ苦さを含みます。

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また美術館隣接の「旧井上房一郎邸」では、特別展示として横野健一という作家の作品が展示されていました。1972年生まれと言いますから現在43歳位でしょうか。木版の版木をそのまま作品にした、といったものですが、中々興味深い作品でした。クラシカルな建物内での展示(この場所での作品展示は異例だそうです)でしたが、調和と不調和との微妙なバランス感覚で、意外と面白い相乗効果を生み出していたように思いました。ちなみに井上房一郎氏は地元群馬の実業家、群馬交響楽団の創設を始め、文化事業に功績のあった方だったそうです。

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最後は映画館「シネマテーク高崎(http://takasaki-cc.jp/)」です。美術館とはさほど離れていないのですが、車で移動します。美術館と映画館それぞれに契約駐車場があり駐車券が発行して貰えます。この日結局は、昼食時間も含んで300円の駐車料金で済みました。

映画は「妻への家路(http://cominghome.gaga.ne.jp/)」、チャン・イーモウ監督コン・リー主演の中国映画です。コン・リーは「紅いコーリャン」以来の好きな女優のひとりです。「菊豆」「春菊の物語」「活きる」「始皇帝暗殺」、チャン・ツィーとの共演の「SAYURI」でも存在感のある役を演じていました。今回は、文化大革命で夫を連れ去られ、心労から夫に対する記憶を失い、再開の時が来ても夫と認識できない妻との役を演じています。チャン・イーモウ作品も出逢えばできるだけ観るようにはしているのですが、昔の「初恋の来た道」などの印象が鮮烈すぎるせいか、最近はいまひとつに感じています。今回も序盤は少々のまだろっこさを、ラストでも割り切れないもやもやの内に打ち切られてしまった感があります。文化大革命への批判も、「活きる」の時のような強烈さは影を潜めています。チャン・イーモウ、コン・リーの組み合わせに期待を持ち過ぎたせいもあるのでしょうが、満足できる出来とは感じませんでした。ただ、コン・リー、ストーリー序盤では実年齢(49歳)に近い年齢の役だったのだと思いますが、終盤ではすっかりおばぁちゃんになり切っていて驚きました。

2014年11月22日 (土)

「単騎、千里を走る」

高倉健が亡くなりました。任侠映画は観ませんでしたので、特にファンというわけでもなく、観た作品も少ないです。「幸せの黄色いハンカチ」は多分TVで。良い作品でした。「野生の証明」は薬師丸ひろこで、「ブラックレイン」は松田優作目当てでした。それがたまたま、訃報を聞く前日に「単騎、千里を走る」をレンタルしてきていました。こちらも主演ではなく、チャン・イーモウ監督への興味で借りてきたものです。「紅いコーリャン」以来のチャン・イーモウファンで、「菊豆」「活きる」「あの子を探して」「初恋のきた道」等々、色々観てきました。「単騎、千里を走る」は、公開時興味を抱いたものの見損なっていた作品です。それがたまたま、偶然にこのタイミングで目に付き借りてきていました。少し前に「龍城恋歌」という、チャン・イーモウ制作総指揮での別監督作品をやはりレンタルで観て(やはり監督作品でないとダメだ、と)がっかりしていましたので、その口直し意味もありました。

作品は、末期癌に侵された息子に代わって、不仲の父親が中国に渡り仮面劇を撮影するという話です。撮影対象の仮面劇役者が罪を犯し収監中で苦労を重ねます。高倉健とその息子(中井貴一:声だけの出演)との葛藤、そして役者とその息子との関係を軸に、中国奥地での風景をバックに描かれます。中国場面をチャン・イーモウ、日本場面を降旗康男と監督が交代しますので、やや雰囲気が異なります。中国場面ではおそらく、本職俳優はほとんど使われていないように感じます。確かに映画作品ではあるのですが、ドキュメンタリー風の雰囲気が漂います。高倉健の朴訥な演技とは、寧ろ調和して感じられました。セリフが中国語とたどたどしい日本語ですので判りませんが、中国語の堪能な方には、中国人出演者たちの演技が、もしかしたら素人演技と見えていたのかも? 日本場面での寺島しのぶの俳優演技(決して下手なわけではありません)の方が、逆に浮いた雰囲気に感じられてしまいます。しかし高倉健さん、冬の八甲田山や南極、中国奥地と、過酷な地での撮影の多い俳優さんです。

高倉健演じる高田剛一という田舎の漁師、高倉健そのものであり、同時に高田剛一そのものであるように感じます。演じている感がありません。演技が上手いのか下手なのかも判らない、そのままに見えます。不器用なのか、飛びぬけて器用なのかも判りません。”演じる”という概念をすでに突き抜けてしまっている俳優さんなのかも知れませんね。確かに、他の誰かには代わりの務まらない、貴重な存在だったのだと思います。ご冥福をお祈りします。

2011年11月 7日 (月)

「1911」

日曜日の”夫婦50歳割引き映画鑑賞”、今回はジャッキー・チェン100作目記念作「1911」でした。しかし「100作」というのはすごい!初期にはブルース・リー作品でエキストラやスタントをやっていたそうな。

雨の日曜日ですので、イオンに併設されたシネコン内は若者達で賑わっていました。入場券売り場ですぐ前に並んだ2人組は「前の方のお席しか空いていません」とか言われてました。そんな中でも「1911」上映館内は、200数十人定員の内埋まっているのは30席弱程度、それも外とは違って平均年齢が高そうです。私達夫婦もこの中では”若手”部類のようです。coldsweats01

最初に当時の中国情勢が簡単に説明されます。それでも、歴史に興味の薄い方には理解が難しい面もあるかも知れません。細かに理解しようとすると結構複雑な歴史情勢です。中学・高校の歴史授業でも、「三民主義の孫文」程度で、辛亥革命の具体的中身までは習わなかったように思います。

主演・総監督のジャッキー・チェンの思い入れを随所に感じる作品です。数々のエピソードを盛り込み、多くの登場人物達が絡み合う複雑さの割には、比較的整理された構成になっているようにも思います。この後にも歴史は大きく動くのですが、皇帝退位まで、に留めたのは多分賢明だったのでしょう。ただそれでも、ストーリーを追う事に気を使い、作品の余韻を味わう余裕はありませんでした。作品に引っ張られ、振り回されたような後味が残ります。少々落ち着きません。http://1911-movie.jp/

2011年9月 5日 (月)

「シャンハイ」

昨日の日曜日、当初は熊谷までサッカーの試合(J2栃木SC)を見に行くつもりでしたが、天候が不安定でしたので中止、映画に変更しました。映画も久し振りです。「アジョシ」を調べたのですが公開は再来週から、近場映画館上映作品の中から「シャンハイ」を選びました。他にはあまり興味を誘う作品がありませんでした。http://shanghai.gaga.ne.jp/

選択の理由はコン・リーです。チャン・イーモウ監督の「菊豆(チュイトウ)」以来のコン・リー、フアンです。「赤いコーリャン」「秋菊物語」「生きる」「始皇帝暗殺」「きれいなおかあさん」等、印象に残る作品が多々あります。「SAYURI」での演技も、迫力では主役のチャン・ツィイーを上回っていたと思います。真珠湾での日米開戦寸前の上海という歴史的興味、渡辺謙、菊地凜子出演という事での興味ももちろんありました。

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期待ほどではないにしても、緊迫感はありました。設定部分で少し面倒臭い部分もありましたが、正確に細かく記憶・読み取りしなくても、大勢に影響はなかったようです。そして最後の部分では、歴史的展開「ではなかった」という、逆発想?のオチも付いています。ちょっと気の抜けた思いはありましたが、それはそれで「有り」かと。

なにはともあれ、コン・リー、フアンとしては満足度は高いです。「王妃の紋章」「2046」とかに比べると、彼女の魅力は存分に発揮されていたと思います。妖艶で悲しくて、そして強く凛々しくて。

話しは変わってhappy01、今夜もサッカーです。男女とも、ゆっくり落ち着いて見られる試合をしてくれませんね。男子の北朝鮮戦は、よくぞ勝ったものです。ドーハの逆バージョンです。女子の、楽勝のはずのタイ戦でも苦労して、韓国戦ではきわどい勝ち点3、結果は「連勝」ですが、紙一重と思えます。今晩も厳しそうです。

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2011年3月29日 (火)

「三国志傑物伝」

私の趣味のひとつが「読書」です。ただまぁ、あまりゆっくり本に没頭する時間は少なくて、普段の一日では、外食昼食時がその読書時間に当てられています。分野的には歴史物が多く、このところは宮城谷昌光の「三国志」を読み始めていました。ところがある日、読みかけの文庫本「第五巻」が見当たりません。多分自宅の何処かにはある?とは思うのですが、探しても見つかりません。でその日は、外食自体を中止にしました。本無しでのひとり外食は考えられません。despair その後3日間外食休みにしても、本は見つかりませんでした。もうイイヤ!後で出てきたら出てきたで!と、また買うことにしたのですが・・・。会社近くの本屋では「第五巻」だけが抜けていました。すでにいつもの店での「Aランチ」外食方向に心が定まっています。この際、臨時に何か買おう、でもあまり別分野でも・・・、とかで選んだのが表題作「三国志傑物伝」でした。「三国志」の副読本にもなりそうだし、文庫本1冊だけだし。

元々の宮城谷「三国志」の方が、割拠した群雄達以前に”楊震”から始まる物語です。その意味では、三国志の脇役達に光を当てた「三国志傑物伝」も、同じ方向を見ている部分もあるような気がします。

「三国志」には膨大な数の武官・文官が登場します。主役とも言える曹操や劉備、孔明、そして助演は関羽、張飛。しかしその周囲にも、綺羅星の如く輝く英雄・策士達がざわめき、人間模様を描き出します。その多種多様の群像模様自体が、「三国志」の魅力でもあると思います。

作者:三好徹が選んだ”傑物”は24人でした。その中には、趙雲や呂布、孫策など、よく知られた人気の高い武将も含まれていますが、一方、太史慈や呂蒙、姜維など、少しだけマニアックな武将も、蒋琬や張昭などちょっと地味な文官も登場します。また私の勉強不足で、名前だけは聞いた事あるかな?程度の、鄧芝や蔡琰、全く記憶に無い王粲や劉巴なども含まれています。そしてそのそれぞれが、時代を生き、係わってきた様が、資料と作者の想像力とで描かれています。その誰もが、「三国志」という時代に欠く事のできない素材であったのだと、思わせる作品です。作者の想像力・分析力に敬意を表すると共に、改めて「三国志」の魅力にも気付かされた思いもあります。あくまでもサブストリーではありますが、読みかけの宮城谷「三国志」をより深く楽しめそうな気がします。そしていつかは、三好版三国志、「興亡三国志」も読んでみたい気にもなりました。

数日前に、他の本屋さんで宮城谷「三国志 第五巻」を買ってきました。また読み始めています。前の本は依然として見つかりません。何処か外で置き忘れてきたのでしょうか?ま、今更出てきても悔しいだけですが・・・。宮城谷版ですが、文庫はまだ第六巻までしか出ていません。このままではまた何処かに寄り道しなければならないかも知れません。

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2011年1月10日 (月)

「アイリス THE LAST」

「アイリス」の映画版を観てきました。ドラマはそれなりに楽しく拝見しました。しかし映画の方は、ビョンホンペンの家内が「観なくてもいいかも知れない・・・」とか言い出すほど、ネットでの評判は悪いようです。私は元々期待などしていませんし、どれ程酷いものか期待を込めて?観に行きました。その期待は裏切られませんでした。coldsweats01

本編はTV版の再編集です。大河ドラマの「総集編」のようなもの、ドラマ未観の方にはストーリーの把握が難しいかも知れません。結局、ハードなシーン(とキスシーン)の寄せ集めになってしまいますので、緩急メリハリのあるひとつの作品には成り得ません。それは想定内です。家内が見つけた唯一の長所、「字幕が根本さんなので、TVより判り易い」もありますので、すでに視聴済みファンには、ま、それ程酷いものとも思えません。

ただ、映画宣伝での売りものである「”アイリス”の真実は、すべて映画で明かされるー」は、全くの誇大宣伝でした。いや寧ろ、TVドラマには無かった”何か”特別なおまけを付加しようとして、映画そのものをぶち壊してしまいました。元々映画並みの迫力あるアクションシーンを売り物にした作品です。最初から映画化の構想があり、映画専用のシーンと脚本を持ったならば、それなりに優れた映画作品になった可能性はあったかも知れません。しかしどうみても後付け企画での無理やりです。それも、無理にも程がある考えられないいい加減さで、何の前振りもなかった方向に強引に話を展開してしまっています。全く観客をバカにしています。第一、クーデター首謀者のヨン・ギフン次帥はすでに死んでいます。話の繋がりも何もあったものじゃありません。catface http://www.iristhemovie.jp/

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地元の映画館での上映はありませんでしたので、高速経由で30分少々、ドライブがてらの映画鑑賞です。シネコンの入っているショッピングマートでは、正月企画で「中国雑技団」が来ていました。マート内広場での無料ショーですので、出演は3人30分程のショーでした。いずれも可愛い、18歳とかの女性達です。5歳位の時に集められ訓練を受けるそうです。それが彼女達にとって幸せなのかどうかは判りませんが、ショー自体は生で見ると迫力があります。

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2011年1月 6日 (木)

「新陽家将 血涙」

私の趣味のひとつに「読書」があります。常に何冊かの本を並行して読んでいます。最近は読む本の幅(傾向)が大変狭くなっていて、韓国関連か古代中国戦記物に限られてしまっています。昨年読んだ本を何冊か挙げてみると、「孤将(金薫著 蓮池薫訳)」「曹操残夢(陳舜臣著)」「サラン・故郷忘じたく候(荒山徹著)」「韓国併合への道(呉善花著)」等があります。いずれも韓国・中国関連です。それ以外のもの、と考えても即座には思い出せません。読後感想をブログに書いたものとしては、太宰生誕100年で読んだ「ヴィヨンの妻」がブログ内検索で出てきました。しかしそれも2009年のものです。今年は少し、分野を広げた読書もしてみたいと思っています。

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と言いながら、2011年最初の本はやはり中国ものでした。北方謙三著の「血涙」です。副題に「新陽家将」とある通り、前作「陽家将」での陳家谷での陽業達の死、その後を受けた作品です。中国では「陽家将演義」とし京劇での人気出し物だそうですが、北方作は、演義とは内容は異なり、「宋史」にも縛られない、北方オリジナル色の強い歴史小説となっています。

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「陽家将」を読んだのが2007年の4月でした。(http://hahakigi-nikki.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_d7bb.html) もうそんなに経っていたのですね。もう少し最近の事かと思っていました。当時から続編の書かれている事は知っていましたので、文庫化を待ち望んでいました。そのくせ、文庫本を買ってからも1年以上放置状態でした。「読みたい時に買う」ではなく、「目に付いた時に取り敢えず買っておく」との買い方ですので、常に未読の本が何冊も放置されています。そのまま埋もれ切り忘れ去られた本も、きっとあるのだと思います。

同時並行で複数読み進むくせのせいもあり、読破にはかなりの日数をかける事が普通です。長編では半年以上に渡る場合もあります。しかしこの作品「血涙」は、ほんの数日で読み切ってしまいました。最近の私としては異例の速さです。それ程に手放せなくなる、次へ次へと急かされる面白さです。宋・遼の対立を描いた作品ですが、どちらに組するわけでもなく、双方の目線から、遼の将軍・石幻果と陽家の六郎・七郎の目線から、時代に生きる人間たちを見事に描いています。戦闘場面描写も、説明的でなく(文面からどこがどうと具体的に図式化する事は難しいのに)、動きのあるダイナミックな場面としてイメージさせます。読み応えや読後の感慨等はまた別ですが、作品の面白さとしては今まで読んだ戦記物の中(日本史物も含めて)で、特筆に値するように思っています。

読後に昔の歴史帳をひっぱり出してきて、中国王朝の流れを確認しました。その勢いに乗って、「李世民(子前亮著)」を読み始めてしまいました。若い作家のようで、文章の流れは悪いのですが、隋唐時代の歴史小説は初めてですので、それなりの好奇心で読み進んでいます。同時並行が「三国志(宮城谷昌光)」ですので、「読書の幅を広げる」のはまだ少し先の話になりそうです。

2009年6月 7日 (日)

「花の生涯ー梅蘭芳」

今月は映画予定が大忙し、今日も2本観てきました。それも地元から車で50分ほど行った街で。(地元上映の可能性が低いので・・・)http://www.movix.co.jp/app/SMTT000000013_CALENDAR.html

「花の生涯ー梅蘭芳」は、実在の京劇女形俳優を描いた中国映画です。監督はチェン・カイコー。同監督で京劇と言えばどうしても「さらば、わが愛/覇王別姫」が思い起こされます。同作と比較してのブログも見かけましたが、「前作には及ばない」との評が多いようです。迂闊な事に「さらば~」を未だ観ていません。コン・リー出演作なのに・・・。それで前作との比較はできませんが、こちらの「花の~」も十分に見応えのある作品だと思います。これを上回るなら、「さらば~」も是非観なくてはいけませんね。チェン・カイコー作品としては「始皇帝暗殺」が印象に深く残っています。

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「花の~」の主演はレオン・ライで、チャン・ツィイーも出ています。チャン・ツィイーは相変わらず魅力的ですが、作品内では、主人公の青年時代を演じたユィ・シャオチュンと妻を演じたチェン・ホンが光っています。他、老京劇俳優十三燕のワン・シュエチーも味がありました。脇役の締まった作品だと思います。その分、主演のレオン・ライの存在感に少し、物足りなさも感じました。作品全体としての緊張感にはイマイチ感もありますが、個々の場面は丁寧に描かれています。実在人物のエピソードを積み重ねたが故に、繋ぎバランスに多少の空白感が残ってしまったのかも知れません。しかしそれも、作品を大きく貶めるほどではありません。十分に価値ある秀作だと思います。http://meilanfang.kadokawa-ent.jp/

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同じ映画館で観た2作目は、キムタク共演で話題になった「I COME WITH THE RAIN」です。ビョンビョンペンの家内が見逃すはずがありません。しかしこちら、全く理解できませんでした。つまらないわけでも飽きたわけでもありませんが、主題が理解できません。宗教絡みのせいかも知れません。ですのでブログコメントは控えました。

同じ市内の別の映画館では、キム・ギドク監督の「悲夢」も上映されていました。こちらも観たかったのですが、1日3本は無理でした。DVDレンタル化される事を祈ります。

2009年4月22日 (水)

「エンプレス ー運命の戦いー」

上京1泊映画の2本目は「エンプレス」でした。同じく六本木シネマートでの鑑賞です。主役はケリー・チャン、ドニー・イェン、レオン・ライです。http://www.anempress.jp/

中国戦国時代の「燕」の国を舞台とした作品ですが、歴史物ではありません。登場する人物もおそらくは架空の人物だと思われます。ケリー・チャン演じる燕国の王女の名は燕飛児となっていますが、燕国主の姓は本来は”姫”でした。隣接していますので、趙国と燕国が戦った事もあったのだろうとは思いますが、一般に語り継がれる燕国の宿敵は斉国です。つまりは、史実を元にした歴史物・時代劇ではなく、単に戦国時代(または春秋時代?)の燕国に舞台設定した”恋愛物語”と理解した方がよいかも知れません。

中国語題は「江山美人」となっていますが、これは”黄梅調”と呼ばれる民間伝承の古典劇のひとつだそうです。その「江山美人」も、明時代の身分違いの恋を描いた悲恋物で、今回の「エンプレス」とは時代も物語りも異なります。

CGやワイヤーアクションを多用し、華美な映像美に偏り過ぎた最近の中国歴史物風映画には飽き飽きしていますので、人間が普通に戦うアクションには好感が持てます。「冷静と情熱の間」くらいでしか知らないケリー・チャンも、アクションでも健闘していると思います。ただどうも目に馴染まない感はあります。しかし華奢な体に鎧は、痛々しくもセクシーですね。lovely 恋愛物としてのストーリーも単純過ぎるくらい単純ですが、これはこれで良いと思います。最近はやたら捻くりまわした、不自然なお話も多いですから。結論としては、ふつ~に面白い作品でした。

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2009年4月20日 (月)

「三国志」

映画を観るために泊まりで上京したわけですので、1本だけじゃ勿体無いですね。翌日の日曜日にも2本観てきました。田舎に住んでいますと、興味を持っても観る機会のない(上映されない)作品も多いですので。1本目はアンディ・ラウ主演の「三国志」でした。http://www.sangokushi-movie.jp/ http://www.cinemart.co.jp/theater/roppongi/

中国三国時代の蜀の武将:趙雲を描いた作品です。公開中の話題作「レッドクリフ」にも重なります。青年時代の趙雲から始まり、「レッド~pertⅠ」でも描かれた趙雲最大の見せ場、阿斗(後の劉禅)救出の大立ち回りで盛り上げます。物語の前半ですでにピークを迎えてしまうわけです。軽快で無駄の無い演出で、関羽や張飛などの人物説明も最低限に収め、簡潔に展開して行きます。「レッドクリフ」でのような、ちょっと作り過ぎたあまり実用的とも思えない戦法も登場せず、シンプルに戦います。こちらの方が好感が持てますね。

後半は長坂の戦い以降を早駆けして、五虎将軍最後の生き残りの老将として描かれます。アンディ・ラウはこの年齢差を実に見事に演じています。裏切られ窮地に陥り、配下の将を次々に失い孤立して行きますが、最後まで美しさは失いません。戦記物としては前半がメインでしょうが、作品テーマは寧ろ後半にありそうです。

華やかでダイナミックな「レッドクリフ」に比べると、シンプルで叙情的な作品に仕上がっています。映画作品の質としては、こちらの方が一枚上手と思えます。ちなみに、敵役の曹嬰と語り部の羅平安は架空の人物のようです。

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